777☆SISTERSら更新した“スタートライン” 『Tokyo 7th シスターズ』4周年記念ライブを観て

777☆SISTERSら更新した“スタートライン”

Ci+LUS
SU♡SUTA(きゅうとな)
NI+CORA
SiSH
previous arrow
next arrow
 
Ci+LUS
SU♡SUTA(きゅうとな)
NI+CORA
SiSH
previous arrow
next arrow

 そこから、Ci+LUSと新規ユニットのSU♡SUTA(きゅうとな)が順に登場。それぞれモータウンビートを取り入れた「アイコトバ」や、弾むようなマリンバが心地よい「ラブリー♡オンリー」など、可愛らしい楽曲を立て続けに歌唱した。

Le☆S☆Ca

 その流れを引き継いだLe☆S☆Caのステージでは、昭和テイストな切ないバラード「トワイライト」が心に残っている。Le☆S☆Caといえば、デビュー曲「YELLOW」のような爽やかなイメージが先行しがちだ。しかし、その爽やかな下地があってこそ、「トワイライト」や、翌日の披露曲「Behind Moon」など、物憂げな曲調の楽曲も一段と説得力を帯びてくるのである。『ナナシス』のバラード分野が今後も発展していく上で、Le☆S☆Caの活躍はさらに期待されることだろう。

The QUEEN of PURPLE

 そして、The QUEEN of PURPLEは英語詞を織り交ぜたメロコア楽曲「Fire and Rose」で応戦。また「TRIGGER」では、越前ムラサキ役の野村麻衣子と瀬戸ファーブ役の広瀬ゆうきがステージ間際で互いに競り合う。The QUEEN of PURPLEは、その音楽的ルーツをセブンスシスターズに置いている。この日は、彼女たちがステージをともにしたためか、The QUEEN of PURPLEの表情は以前よりも闘争心を纏っていたように感じられた。

 続いて4Uが、スカイブルーとピンクのボーダー柄セットアップに、サングラスをあわせたコミカルな格好で現れる。かと思えば、佐伯ヒナ役の長縄まりあが無言でポップコーンを頬張る様子に、客席にはしばしの緊張が走る。それに耐えられず、九条ウメ役の山下まみは「笑えー!」と大きく叫び、鰐淵エモコ役の吉岡茉祐は「私は止めましたよ」と冷静なツッコミを入れるなど、4Uらしいマイペースぶりだ。

4U

 そんな4Uも凛々しい顔つきに一変して、USパンクを意識した「Crazy Girl’s Beat」や「ROCKな☆アタシ」を演奏。他ユニットに先駆けて初の単独ライブを成功させているだけあり、そのステージは別格だ。

 それと同時に、一人ひとりの個性も存分に発揮。「ギターソロは腰で弾くもの」と言わんばかりに、圧倒的な低重心で客席を盛り上げる山下。ベースを抱えながらも、ステージの両端を一瞬で駆け抜ける運動量の豊富な吉岡。ライブ経験を積み、ブレイク以外でも正確にタムやスネアを刻み分けられるようになった長縄。この3人が揃うからこそ、客席も最大のレスポンスを返すのだろう。また、トロッコに乗った「Lucky☆Lucky」では、長縄が首から下げたスネアを時おり思い出したかのように打ち鳴らす。ここでは、既存の演奏概念を新たに塗り替えたことも記しておきたい。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる