BLACKPINK×デュア・リパ、BTS(防弾少年団) RM×ワーレイ……国境越えたコラボ増加の背景
「Like AG6」でアジア系アメリカ人ヒップホップグループ初のBillboard Hot 100チャート1位に輝いた、Far East Movementは韓国系のメンバーが2人在籍し、LAコリアンタウンを拠点に活動しているというのもあるのか、KPOPアーティストとも複数回コラボレーションしている。「Don‘t Speak」はほぼ少女時代・ティファニーの楽曲と言っても良いほどMVでも全面にフィーチャーされており、メンバー3人はラストに数秒間登場するだけだ。また、彼らの楽曲をプロデュースしている中国系アメリカ人プロデュースグループ・The Stereotypesは近年Red VelvetなどKPOPアーティストのプロデュースも手掛けている。
過去、Billboard 200チャート1位に輝いたアルバムを2枚持つラッパー・ワーレイと、今アメリカ騒がせている随一のKPOPボーイズグループ・BTS(防弾少年団)のリーダーであるRMとの共作「Change」。KPOPファンがワーレイの楽曲「Illest Bitch」をRMが昔カバーした動画リンクをタグづけしてTwitterに投稿したところ、ワーレイ本人がそれに反応したことから始まった縁だという。ファンの投稿ツイートがきっかけで実現した、SNS世代らしいコラボレーションだ。
近年はSNSの発達によって異なる国のアーティスト同士がお互いの楽曲に触れたり、相互に交流することが容易になっている。このような環境の変化に伴い、よりフランクに国境を超えたコラボレーションが生まれやすくなって来ているのかもしれない。特に、様々な国の楽曲や流行をフットワーク軽く取り入れることに定評のあるKPOP業界へのオファーは今後も増えていくのではないだろうか。
■DJ泡沫
ただの音楽好き。リアルDJではない。2014年から韓国の音楽やカルチャー関係の記事を紹介するブログを細々とやっています。
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