EXILE 関口メンディーの“愛され力”と仲間たちの温かさ 『魂のドッキリ映像SP』を終えて

EXILE メンディーの“愛され力”

 岩田剛典へのドッキリ仕掛人をしながら「心が痛い」と話していたATSUSHIは、メンディーに対しても「お疲れ様。日本の球団で消化試合があったら、1回のウラだけでも投げさせてもらおう?」と優しい言葉をかける。きっと番組を見ていた多くの人が、ATSUSHIと同じようにドッキリさせられたEXILEメンバー全員を、抱きしめてあげたい気持ちになったことだろう。

 この感覚は、かつて『めちゃイケ』(フジテレビ系)でEXILEが“岡村オファー”シリーズに出演したときのことを思い出させた。ナインティナインの岡村隆史が、ライブ会場でATSUSHIからマイクをもぎ取るなど、ドッキリ的サプライズを披露したときには見ているこちらもハラハラしたものだ。だが、EXILEメンバーは戸惑いながらも、快く受け入れ、最終的には“オカザイル”という観客が興奮するコラボを実現。それと同時に彼らがいかに人懐っこく、そしておおらかな、いい奴たちなのかということが伝わった。当時、バラエティ番組への出演が少なかったEXILEへの印象が大きく変わり、一気にお茶の間の人気者になったのを覚えている。

 そんな彼らが持つピュアさと、仲間思いの熱さと、まっすぐで健気な部分は、時を経てメンバーが変わっても変わることはない。それがEXILE魂なのだと感じることができた今回のドッキリ番組。改めて、彼らは才能あふれるボーカル&パフォーマーであるとともに、人としての愛らしさに溢れているグループなのだ。いよいよ再始動したEXILE。人間味に溢れた彼らなら、きっと私たちの心をダイレクトに揺さぶるエンタテインメントを見せてくれる、そんな期待をせずにはいられない。

(文=佐藤結衣)

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