3rdシングル『カウントダウン』リリースインタビュー

NormCore Fümiが語る、まふまふとの「カウントダウン」制作秘話 YouTuber ないとーとの対談も

 NormCoreが、3rdシングル『カウントダウン』を8月29日にリリースした。

NormCore「カウントダウン」MusicVideo

 同作の表題曲「カウントダウン」は、テレビアニメ『名探偵コナン』(日本テレビ系)のオープニングテーマを担当。同曲には、ニコニコ動画やYouTubeなどで絶大な人気を誇るシンガーソングライターのまふまふが参加しており、作詞はFümiとまふまふによる共作、作曲はまふまふ、編曲は三矢禅晃が担当している。カップリングには、Fümiが作詞作曲、三矢禅晃が編曲を担当した「モハンカイトウ」が収録されている。

 リアルサウンドでは今回、Fümiへのソロインタビューと、Fümiと親交がありコラボ曲を制作したYouTuberのないとーを招いた対談を併せて掲載する。ソロインタビューでは、7月に開催された初ワンマンの手応えから、まふまふとの共作エピソード、“自分のありのままの気持ちをぶつけた”という「モハンカイトウ」に込めたメッセージについて語ってもらった。

まふまふとの共作と『コナン』への思い

NormCore Fümi

ーー7月1日にNormCoreとして初のワンマンライブ『NormCore Night Vol.1』を行われましたが、いかがでしたか?

Fümi:リアルに来てくれる人は3~4人ぐらいかな? と思ってたんですよ(笑)。ネットで活動してると、無料で楽しめることが当たり前だったりもするので、実際にチケット代を払って足を運んでくれる人はどれくらいいらっしゃるのか、不安なところがあったんです。でも、ひとまずはたくさんの人に来ていただいて安心しました。

ーーステージに立ったFümiさんはMCを含めサービス精神旺盛で、「お客さんを楽しませたい!」という気持ちがすごく伝わってきました。

Fümi:ステージに上がると勝手にそうなってしまうので、逆になるべく抑えるようにがんばってるんですよ(笑)。テンションが上がりすぎてセットリストとかを忘れがちなので。“頭はクールに、心は熱く”を心がけるようにしてます。でも、まだまだ課題だらけなので、これからいろいろバージョンアップしていけたらと思います。

ーーそのライブでも披露されていたのが、今回ニューシングルとしてリリースされる新曲「カウントダウン」です。この曲は『名探偵コナン』のオープニングテーマとしてオンエア中ですね。

Fümi:タイアップ作品が大きいタイトルであればあるほど、関わってるすべての人が幸せになれるかが気になってしまって、嬉しさはもちろんですが、不安もあったんですよ。でも、『コナン』ファンの方や、この曲を作っていただいたまふまふさんのファンの方からもあたたかい感想をいただけて、いまのところ悪いことは何も起きてないので一安心してます(笑)。

ーーやはりOPアニメの映像を見たときはアガったのでは?

Fümi:僕的に今回の制作のなかでは、まふまふさんが曲を引き受けてくれたことが一番嬉しかったんですけど、OPの映像を見たときもそれと同じくらい嬉しかったですね。ショートフィルムっぽくなっている映像の構成もそうですし、アバンの前口上でコナンくんが「カウントダウン」という単語を言ってくれて、本当に感動しました。

ーー「カウントダウン」は『名探偵コナン』のタイアップありきで制作されたとのことですが、そもそも、なぜまふまふさんに楽曲を依頼したのですか?

Fümi:僕が単純にまふまふさんのことが好きだからですね。スタッフに繋がりのある方がいたので、僕の方からぜひお願いしたいということでオファーさせてもらったら、幸いにも引き受けていただけたんです。音楽や歌い方だけではなく、SNSの使い方や自分の見せ方も含めて、いろんな面でリスペクトしているので、実現できて嬉しかったです。

ーー同じネットで活動してる身として、まふまふさんの活動から刺激を受けることはある?

Fümi:それこそ全体的な活動の仕方だと思います。作家としてもいろんな方に楽曲を提供されてますし、ボーカリストとしてもちゃんと自分の色を持ってますし。かと思えばYouTubeなどでゲーム実況とかもやって自分のパーソナルな部分も出されてますし、“まふまふ”というプロジェクトを点ではなく面として自分で展開されてるところは刺激を受けますし、単純な憧れもありますね。

ーーまふまふさんに曲を書いていただく際に、Fümiさんから何かリクエストなり提案されたことは?

Fümi:いくつかリファレンスになる曲を挙げて、マイナー系のアップチューンで、ということでお願いしました。イメージとしては、疾走感はあるんですけど、ミステリアスで、起伏があって、カッコいいもの。『コナン』のテーマ曲なので、謎めいたところはほしいなと思ったんです。

ーー歌詞はFümiさんとまふまふさんの共作になりますね。

Fümi:僕もまふまふさんも『コナン』という大きなフィールドの中で、どういう部分に光を当てたいかという考えが一緒だったので、お互いに話し合いながら制作を進めていきました。『コナン』は長い歴史があって、今年は安室(透)さんがバズって大きな話題になってますけど、やっぱり(工藤)新一と(毛利)蘭の関係性がベーシックなところにあると思うんです。なので僕はこの曲の歌詞を新一サイドから描きたくて。一方で、まふまふさんが表現したいのは“刹那の判断”というか、新一が一瞬を乗り越えていく心情のようなものだったので、そういった共通のテーマをもとにすり合わせていったんです。

ーー『コナン』のテーマ曲ならではのこだわりは?

Fümi:僕は個人的に絶対使いたくなかったワードがあったんです。例えば「解き明かす」とか「真実はひとつ」という言葉は、『コナン』の曲を作ろうとしたときにわりと想像しやすいじゃないですか。そういう直接的な言葉は使わないようにしつつ、でもそういう内容を聴き手に読み取らせることをやりたかったんですよ。そこはまふまふさんと相談して、僕の意見も汲んでくれて「こういう言い回しのほうがクールだよね」とか、いろいろと新しい案を出してくれたりして。

ーーまふまふさんとの制作作業はいかがでしたか?

Fümi:僕もネット配信者なので、同じネット配信者の心情が何となく見えたりするんですけど、例えば、まふまふさんがリリースされた楽曲とかTwitterでつぶやかれたひと言から伝わる活動への取り組みが、ちょっとした言動やアドバイスからも滲み出ているように思いました。何より音楽やクリエイティブが本当に好きなんだろうなということが伝わってきて、学ばせていただくことしかなかったです。

ーー編曲は、A応P「君氏危うくも近うよれ」や工藤静香「禁忌と月明かり」など、まふまふさんの提供曲に多く関わられている三矢禅晃(ぎぶそん)さんが担当されてます。

Fümi:三矢さんは器用な方で、なっちゃん(Natsu)とたっちゃん(Tatsu)のフレージングの考案もしていただいたり、すごく助けられました。スタジオワークは基本三矢さんと、まふまふさんのクルーの人たちと行って、僕がその中にポンと入らせていただいた感じだったんです。僕らもいつも淡々と作業してるんですけど、まふまふさんサイドも淡々とした現場だったので、逆に僕らの今までのルーティンが間違ってなかったことを確信できたりもしました。

ーー今回もFümiさんのハイトーンボイスが映えるメロディとサウンドに仕上がっていますが、これまでの楽曲と比べて変化したところはありますか?

Fümi:生ドラムですね。NormCoreはいままでドラムは打ち込みで作っていて、生ドラムの音源がなかったんですよ。今回はPENGUIN RESEARCHの新保(恵大)さんに叩いていただいたんですけど、手数も多くて、めちゃくちゃ上手い方なんですよ。音の雰囲気もだいぶ変わったので、いつかライブでも再現できるといいなと思ってます。

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