BanG Dream!発ユニット Roselia、『R』は“大衆性”満たす作品に 収録曲の聴きどころを分析

 こうしてRoseliaのようなメディアミックスプロジェクトの楽曲を聴いてみると、いかにふだん自分がこうした系統の楽曲を無意識に避けているかに気づかされます。メディアミックスプロジェクトの音楽というのは、言い換えると、さまざまなメディアで通用する大衆性を求められている音楽でもあるはずです。そうしたニーズを満たすことのできる高いクオリティであるのがRoseliaの『R』であるわけです。

 ふだん聴かないメディアミックスプロジェクトのようなジャンルに触れることができるのも、チャートならではの面白さ。私にとっては、Roseliaの『R』はその格好の入門編でした。

■宗像明将
1972年生まれ。「MUSIC MAGAZINE」「レコード・コレクターズ」などで、はっぴいえんど以降の日本のロックやポップス、ビーチ・ボーイズの流れをくむ欧米のロックやポップス、ワールドミュージックや民俗音楽について執筆する音楽評論家。近年は時流に押され、趣味の範囲にしておきたかったアイドルに関しての原稿執筆も多い。Twitter

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