noovyが明かす、奇妙な歌詞で話題の「LION DANCE」&あさぎーにょとのコラボ曲制作秘話

noovyが明かす、最新曲制作風景

 2017年の1月より日本での活動を本格化して以降、様々なミッションをクリアしながら日本でのメジャーデビューを達成し、本国/日本の両国で人気を獲得してきた台湾出身の4人組バンド、noovy。彼らが日本での3rdシングル『LION DANCE』を完成させた。

 タイトル曲「LION DANCE」は、〈なにににをわわわ〉というインパクト抜群のサビに加えて、随所に言葉遊びや日本での生活風景を盛り込んだ、ゆるい雰囲気とユーモア満載のポップチューン。同時にカップリングにはYouTubeクリエイターのあさぎーにょとコラボした切ないラブソング「僕たちの花火(feat.あさぎーにょ)」や、すでにライブで披露されているロック曲「Thunderbolt」を収録。全3曲を通して彼らの豊かな表現力が感じられるような作品になっている。爆笑必至の表題曲の制作風景からグループの成長までを4人に聞いた。(杉山仁)

〈なにににをわわわ〉誕生の理由は? 

左から、JK、Mark、Shawn、Hank。

――先日、日本武道館にSumikaのライブを観に行ったそうですね。日本武道館は“日本のバンドの聖地”とも言われている場所ですが、その場でライブを観た感想はどうでしたか?

Shawn:僕らは日本にいるときには、実は日本武道館の前でよく(ライブの)チラシを配っているんです。でも、Hank以外のメンバーは武道館の中に入ってライブを観たのは初めてだったので、実際に中でライブを観て、「僕らもここでいつかやりたい!!」と思いました。

Mark:観客席からの景色がすごかったですね。

JK:大きな会場なのにステージとお客さんとの距離がすごく近い雰囲気で、お客さんが楽しんでいる姿がより伝わる会場なのかな、と思いました。

――みなさんもいつか、あの会場でライブができる日が来るといいですね。

全員:(日本語で口々に)いつかしたいです! できるようになりたい!!

――台湾と日本を往復する生活にはもう慣れましたか?

Shawn:去年の1月に来たときは、日本のどこに行っても新鮮で、いつも写真をパシャパシャ撮っていました。でも、今は日本での生活も長くなって、その生活にも慣れてきていて。今台北にいるのか日本にいるのか分からなくなるくらい、どっちの国にいても、もう全然違和感がないんです。

――今回、日本での3rdシングル『LION DANCE』がリリースされますが、タイトル曲の「LION DANCE」は歌詞がとても面白い曲になっています。この歌詞はどんな風に生まれたものだったんですか?

Shawn:歌詞は、僕たちの日本での日常です(笑)。

JK:(歌詞を歌う)〈♪洗濯し~てな~い〉。

Mark:(笑)。今回はMVの前にイラストつきの動画で公開しましたけど、この曲はもともとライブでお揃いのダンスをしようと思っていたし、タイトルも「LION DANCE」になったので、日本の獅子をモチーフにした動画をつくりたいと思っていたんです。それでイラストレーターさんと相談しながらリリックビデオのようなものを作ってもらいました。

Hank:ファンの方々に色んな反応をいただけてすごく嬉しかったです。

Shawn:昔から頑張ってきたnoovyが「急に変わった?!」という声もありました(笑)。

Hank:「あれ、何か違う……?」って(笑)。

――(笑)。〈なにににをわわわ〉というサビの歌詞は、どんな風に出てきたんですか?

Hank:(日本語で歌いながら)〈♪意味はない!〉んです(笑)。最初に曲のデモ音源をもらったときに、歌詞にならないような言葉が乗っていて、そこにもともとあった「なにににをわわわ」というフレーズがすごく印象的で。この曲はもともとゆるい雰囲気の曲にしようと思っていたので、その方向性とも合うと思って、そのフレーズだけそのまま残すことにしました。それに合わせて、その後に〈♪意味はない!〉という歌詞も入れていきました。あえて意味がない歌詞を歌うことによって、曲の楽し気な雰囲気がより伝わると思ったんですよ。

Shawn:でも、歌詞に意味はないですけど、その「意味がない歌詞をどうやって面白いものにするか」を考えていくのはすごく大変で、色々と工夫しました。

Mark:それで、僕らの日常生活が歌詞にたくさん入ることになったんです(笑)。

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