オメでたい頭でなによりが語る、楽曲にこめたメッセージ「人を幸せにできる人になってもらいたい」

オメでたが語る、楽曲にこめた思い

曲もライブも自分が主役になって参加してほしい

オメでたい頭でなにより『We will luck you』

ーーさて、この曲はコーラスも重要なパートだと思います。

ぽにきんぐだむ:今回のコーラスはすごかったですね。これはマジで書いてほしいところなんですけど、ポニーキャニオンのスタッフさんを総動員して(笑)曲に参加してもらったことで、例えば営業に行った時に「私もコーラスに参加したんです」と言えるじゃないですか。やっぱり手を取り合って会社と一緒に進んでいるバンドっていいなと思うんです。そういうところもパッケージして届けられたらなと。

赤飯:一緒に何かを作りあげるというマインドがすごく大事だなと思っていて、ライブでも来てくれているお客さん一人ひとりと一緒に作っているということをいつも言ってるんです。みんなの意識が同じベクトルに向いていないと、例えば誰か一人がむちゃくちゃやったことによって、そこから一気にネガティブな気持ちが広がって楽しくなくなっていく。でも、一人ひとりが一緒にライブを作りあげているんだという思いで参加してくれていたら、そういうことは未然に防げるんですよ。うちのライブでは自分のペースで楽しみたい人用の「デリケートゾーン」を設けてるんですけど、そこには給水エリアもあって。そこのエリアにいるお客さんがマネージャーのように水をくんで誰かに渡してあげる、ということを積極的にやってくれているんですよ。わざわざお金を払ってライブを観にきてくれてるのに(笑)。でもそういうとこがうちのフロアが素晴らしいって胸張って言えるとこですね。

【ツアーダイジェスト】 オメでたい頭でなにより全国ツアー - 『オメ道楽2018~鯛獲るレコ発編~開店記念』

ーーすばらしいですね。

赤飯:それも楽しんでやってくれていて。だから、何かをやっているということを共有できるだけで全然また変わってくると思うんですよね。受け身じゃなくて、自分が主役になって参加してほしいんです。だから今回スタッフさんに“自分も一緒に作ったんだ”と思ってもらいたくて。この曲でそういうことがやれたのは、すごく意味があるなと思いました。あとは、コーラス隊として友だちにも参加してもらったんですが、僕の名古屋時代のボイストレーニングの恩師にも参加してもらっていて。

ーーこれまで関わってきた人たちも含めて一緒に進んでいくという、一種の決意の表れのようでもありますね。

赤飯:さらに今後、ライブでお客さんもこのコーラスを一緒に歌ってくれるとなると、より曲が完成していくじゃないですか。そう考えるとこの曲、ドンドン成長していく曲やなと思いますね。

ぽにきんぐだむ:僕ら、オメでたいことを象徴にやってはいるんですけど、押し売りはしたくなくて。「We will luck you」は一見、押し売りなんですけど、ただ実際は、あなたの曲と思って聴いてほしいんです。あなたに幸せになってほしいと思って作っているし、自分に対しての曲だと思ってもらえるように作ってるので、そう思って聴いてもらえるといいかなと思います。

赤飯:言うたらこれ、オメでたからリスナーさんへのメッセージもあるんですけど、最終的には、リスナーさんにも人を幸せにできる人になってもらいたいんです。まずは自分自身が幸せになって、そうするとそこから勝手にあふれ出てくるものなんですよ。それを周りに、どんどんどんどん分け与えていったら、人を幸せにできると思うんです。だから、ネガティブを吐き出してどうのこうのっていう人よりも、やっぱり、うちらの音楽を通して幸せになってもらって、どんどん周りを幸せにできる人になってもらいたい。そうすると、この曲がその人の曲に変わるんですね。みなさんには周りの幸せを願える人間になってもらいたいです。

ーー『We will luck you』には、みんな大好きな「湯冷ます 2018」(※「湯冷ます」は約4秒ほどの曲、Napalm Death「You Suffer」のオマージュとして作られた)も収録されています。

赤飯:満を持して。

ぽにきんぐだむ:これは、かなり苦労しましたね(真顔)。

赤飯:僕が一番苦労してますね(真顔)。

ぽにきんぐだむ:っていう冗談はさておき(笑)、「We will luck you」が、まあまあ時間がかかってしまったので2曲目を作る時間がなく、パッとできる「湯冷ます」で取り繕った感はあります。でも、みんな待ってくれてたんじゃないですかね?

赤飯:毎年出ますからね「湯冷ます」は。行き詰った時に(笑)。10年後には「湯冷ます」だけのベスト盤作りますよ。湯冷ます、湯冷ますver.2018、湯冷ますver.2019ってな具合で(笑)。

ーーまた、「えんがちょ!」「スーパー銭湯~オメの湯~」2曲のライブ音源も収録されていますね。

ぽにきんぐだむ:この2曲をなぜ選んだかというと、iTunes、Apple Musicのランキングでの人気曲なんですよ。

赤飯:人気曲に星が付くんです、トップソングっていって。「お前らこれが好きなんやろ! これが欲しいんやろ! ほれほれ!!」ということで選びました。マーケティングの結果です(笑)。

ーーそして、『We will luck you』リリースからおよそ1週間後となる7月16日には、Zepp DiverCityでのライブが控えています。

ぽにきんぐだむ:これまでの僕らにはちょっと想像できない規模なんですけど、ゴールにはしたくない。Zeppって、バンドの中ではデカい箱ではありますけど、そこを目標にしすぎて弾けてしまったら意味がないなと。目標としている武道館までの通過点、一つの区切りとしてもっとスケールアップできるようなライブにしたいです。「Zepp行けたね、よかったね」で終わらないようにしたいというか、満足したとしても、まだまだワクワクできる感じでいたい。

赤飯:オメでたい頭でなによりになる前から武道館に立ちたいという話はしているので、当然まだまだゴールじゃないですし、今言ってくれたような通過点であり登竜門であり、必ず通らないといけない規模のところなので。プラス、やっぱり今までの最大規模の会場なので、「この規模感でワチャワチャするのも面白くない?」ということをみんなにも味わってもらいたいんですよね。あれだけ多くの人が、一つのことを共有する。デカいステージで、みんなが同じベクトルを向いて楽しんでる光景ってそれだけで感動しちゃうんですよ。自分たちもそういうバンドになっていきたいし、だんだんそういう姿が現実味を帯びてきているんやっていうことを実感してもらいたいです。

(取材=橋川良寛/構成=久蔵千恵)

■リリース情報
『We will luck you』
7月7日(土)配信
詳細はこちら

■ライブ情報
『オメ道楽2018 ~鯛獲るレコ発編~ 本店』
7月16日(月・祝)Zepp DiverCity(ワンマン)
OPEN17:00/START18:00
チケット発売中

オメでたい頭でなにより オフィシャルサイト

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