シングル『ホシノナイソラ』インタビュー
LADYBABY、新体制で語るグループのビジョン「核心を突くような4人が揃った」
LADYBABYが、ニューシングル『ホシノナイソラ』をリリースした。
今年2月に新メンバー3名が加入し、グループ名をThe Idol Formerly Known As LADYBABYからLADYBABYに変更。4人体制となって最初のシングル「ホシノナイソラ」は、ヘビィロックとエレクトロを融合させたサウンド、現在の彼女たちの心境がリアルに反映された歌詞がひとつになった楽曲に仕上がっている。
リアルサウンドではメンバーの金子理江、池田菜々、有馬えみり、唐沢風花にインタビュー。新体制で始動したときの気持ち、「ホシノナイソラ」に対する思い、この先のグループのビジョンなどについて聞いた。(森朋之)
人間的に成長するって、こういうことなんだな(金子理江)
ーー新体制となって約4カ月が経ちました。これまでを振り返ってみて、どうですか?
有馬えみり(以下、有馬):ほとんどが初めてのことばかりだったので、なかなか実感が湧かなかったんですよね。とにかくめまぐるしくて、目の前のことを一生懸命やっていたというか。
池田菜々(以下、池田):東名阪のツアーがあって、レコーディングがあって、次は邂逅ツアー(6月10日からスタートする全国ツアー『LADYBABY TOUR 2018【邂逅-REVENGE-】』)があって。最近ようやく「LADYBABYをやってるんだな」って実感できるようになりました。
唐沢風花(以下、唐沢):すごく濃い時間を過ごしたなって思います。東名阪ツアーのときは緊張半分、不安半分だったけど、最近はちょっと余裕も出てきて、「自分をどう見せるか?」ということも考えられるようになってきましたね。
金子理江(以下、金子):この4カ月は、いい意味で追いつめられることが多かったんですよ。「人間的に成長するって、こういうことなんだな」って実感してます。
ーーどんなことにプレッシャーを感じていたんですか?
金子:以前はもうちょっと無責任に生きていたと思うんです(笑)。でも、この体制になってからは責任感の塊だし、限界までやってみようと思っていて。その気持ちがモチベーションになっている感じです。
ーー4人という人数にもこだわっていたんですか?
金子:それはありました。ファンのみなさんにとっては、3人体制、2人体制のLADYBABYも大切だと思うし、そのイメージとはまったく違う人数にしたくて。あと、この先センターが決まってくる人数もイヤだったんです。4人だったら“真ん中”がいないし、全員をしっかり見てもらえると思うので。
ーーなるほど。この4人が揃ったときは、期待と不安、どっちが大きかったですか?
金子:私は期待しかなかったです。核心を突くような4人が揃ったというか、ひとりひとりが目立つし、人の目を引く何かを持っているなって。それは感覚的なことなんですけど、不安はなかったですね。
唐沢:ズバッと「合格です」と言われてないんですよ、じつは。「ここに来てください」と呼ばれて行ってみたら「今日からこの4人が新しいLADYBABYです」と言われて。嬉しさよりも驚きのほうが大きかったですね。
池田:「自分はどうなっていくんだろう?」と思ってましたね。このグループのなかでどう見られるのか、どうしたら見てもらえるようになるのかをすごく考えました。
有馬:私はもともとLADYBABYの曲が好きだったので、曲を歌えることが嬉しかったですね。
ーー4人それぞれの思いがあったんですね。
金子:それぞれ違いますよね。ただ、こういう世界に足を踏み入れた時点で、その子には何かしらの可能性があると思っていて。オーディションのときも「受けにきてくれた子は全員入れたい」と思ってたくらいなんですよ(笑)。あとはある程度出来上がっている子よりも、よくわからないというか、見えない部分があったほうがいいなって。「この4人がステージに立ったら、どうなるんだろう?」という未知のところがあったほうがおもしろいと思ったので。
池田:もともとLADYBABYって、いろんな要素があると思うんですよ。かわいさもあるし、カッコ良さもあって。LADYBABYを知ったときは「こんなアイドルもいるんや!?」って思ったので。
唐沢:唯一無二の存在だなって思います。
ーー4人体制になってからの最初のアクションは、東名阪のワンマンツアー。まずはライブから始めたかった?
金子:オーディションの時点ですでにライブの予定が決まってたんですよ(笑)。私としては「一人でもやります!」というスタンスだったんですけどね。去年のキャンセルになったツアーも一人でやるつもりだったし……。
池田・有馬・唐沢 (笑)。
ーー4人が揃ってからライブまでの準備期間はどれくらいだったんですか?
金子:2週間くらいですね。「ニッポン饅頭」(2015年リリースの1stシングル)のMV撮影と最初のライブのときも2〜3週間くらいしか準備期間がなかったし、私は慣れてるんですけど、他のメンバーは10曲くらい覚えなくちゃいけなくて。その短期間で準備するって、すごくないですか?
池田:超困ってましたけどね(笑)。私、もともと批判のほうに目がいっちゃうタイプなんですけど、メンバーが増えたりするといろんなことを言われるじゃないですか。イヤなのにそういう意見を見てしまって、ひとりで病んでました(笑)。大阪のライブの直前もちょとヤバかったですね。
有馬:私は「大変だな」とも「やるしかない」とも思ってなくて、ただただ振り付けの練習をするだけでいっぱいいっぱいでした。
唐沢:群馬から2時間かけてレッスンに通ってたんですけど、好きな曲ばかりだし、ぜんぜん苦じゃなかったですね。むしろワクワクのほうが強かったです。
池田:すごいんですよ、風花は。アイドルのプロです。
金子:風花プロだね(笑)。
ーーまとめ役はやはり金子さんなんですよね?
金子:振り付けのことなんかをいちばんわかってるのは私だし、最初は「教えられることは教えよう」と思ってんたんです。でも、レッスンの途中で「私に合わせるのではなくて、それぞれの踊り方、それぞれの表現でパフォーマンスするのがいちばんいい」と思うようになって。こちらから「こうしてほしい」と押し付けるのは違うし、“らしさ”みたいなものを大事にしたいなって。私もそうだったんですけど、そのほうが楽しいですからね。実際、ステージでも楽しくやれたんじゃないかなって。
池田:ライブに来てくださった方から「新体制いいね」という声をもらって。ちょっとだけ安心できました。