9thアルバム『NINTH』リリースインタビュー
the GazettEが語る、9thアルバムで提示した独自の美学 「“名を残せるバンド”でありたい」
RUKI「常に“自分たちのバンドが一番”と思えていることが大事」
ーー今年3月で16周年を迎えたわけですが、この先のこと、バンドの目標や野望みたいなことをバンド内で話したりしますか?
葵:あまりそういう話はしないよね?
RUKI:常に「自分たちのバンドが一番」と思えていることが大事。だから「こうなりたい、ああなりたい」みたいなものはあまりなくて。ただ、「“名を残せるバンド”でありたい」とは思ってますけど。
戒:俺個人としては「こうなりたい」というよりは、「こうなりたくないな」と考えるほうが多いかもしれないですね。具体的になりたくないものがあるわけではないんですけど、消去法とでもいうか、「ダサい」「カッコ悪い」と思われたらイヤだなと思うことを削除していくような。
葵:ありがたいことに、常に先のスケジュールが決まっていることが多いので、そういうことを考える余裕がないのかもしれないです。次のライブに向かっていく中で「どう見せよう? どう作り込んで行こう?」ということはいつも考えてますけど。それも「カッコ悪いところは見せたくない」というところなのかもしれないですね。
麗:いまのthe Gazette自体が、あまりそういうことをバンドで話すような時期ではないのかもしれません。
ーー確かに、16年以上一緒にやってきてるわけですし、「今さら話さなくとも、」みたいなところもありますよね。
RUKI:後ろを振り返らず、下を向かずに走り続けてきたバンドですし、あまり“周年”みたいなものを気にしないバンドなんですよ。まわりに言われなきゃ、10周年すらやっていない可能性もある。実際、あのときもほとんど何もやってないんですよ、ライブ1本やったくらいで。昨年の15周年のとき、ようやく見直す機会をしましたけど。
REITA「いつまでも1st聴いたときの衝撃を感じていたい」
ーー今回、LIMITED EDITION BOX A・Bには、その初期コンセプトを掲げた『the GazettE 十五周年記念公演 大日本異端芸者「暴動区 愚鈍の桜」』が映像収録されていますが、実際ああいったライブをやってみてどうでしたか?
RUKI:やってみてあらためて思ったこともあるし。あれをやらなかったら、今回のアルバムもこうはならなかっただろうし。
ーービジュアルのコンセプトしかり、ダークでヘヴィなサウンドやデジタルビートの同期であるとか、サウンド面含めていろいろなことを追求してきたバンドだと思うんですけど、そういうことが、ちゃんと現在の姿として昇華されてアルバムに表れてますよね。
RUKI:“大日本異端芸者”もそうですけど、その時々によって、バンドの旬というか、“今あるべき、the GazettEの姿”みたいな理想があって、そこにそぐわないものを省いていったんです。逆に今回は、そうして作られてきた9枚がたどってきた道、ノンフィクションのストーリーのようなものを形として残す、というのがありましたから。
ーーそして、the GazettEといえば、フェス出演も多く、近年はヴィジュアル系のイベントよりもアウェイ的な場に出て行くことが多いと思うのですが。バンドとしての“見られ方”に関してはどう考えてますか?
REITA:客観的に見るようにはしてますね。自分がいち音楽ファンとして「好きなバンドにはこうあってほしい」みたいな姿を考えてます。今回のアルバムはとくにそうですね。『DOGMA』の延長のままで行ったら、「ああ、味しめてんのかな」と思うはずなんですよ。でもそうじゃない、「やっぱり、the Gazetteやってくれたな!」という期待に応えたいんです。
ーー海外からのジャパニーズカルチャーの評価もあったりで、ここ10年くらいかけてヴィジュアル系シーンが徐々に確立されていったところがありますけど、the GazettEがメジャーデビューした2000年代中頃って、シーン自体が全体的に元気なくなってたじゃないですか。中にはメイクをやめてしまったバンドもいたり。でもそんな中、the GazettEはスタンスを崩さずに己をずっと貫いていたのが印象的でした。
REITA:「シーンが元気ない」って言われるのは、俺らからすると逆にご褒美なんですよ。
麗:「いただきます」って(笑)。
戒:独り占めできる(笑)。
葵:そういうところは昔からハングリーなんですよ。
RUKI:「メイクが濃くなきゃダメ」みたいな話はしたことないんですけど、みんな自然と厚化粧になっていく(笑)。
REITA:年々、メイクが濃くなって、楽曲が激しくなっていくアーティストを俺は見たことがない。結構「1st 、2ndが名盤」と言われちゃうことも多いじゃないですか。「やっぱ初期がいいよな」と言われながら。そうはなりたくなかった。
葵:あるよね、だんだん聴きやすくなっちゃったりとか。
RUKI:変に玄人っぽくなっちゃうのもイヤだな。
REITA:そうそう、計算高くなっちゃって。それはロックの“中二病心”をくすぐらないんですよ。いつだって、1st聴いたときの衝撃を感じていたいんです。それが、9枚目でも感じられたら最高じゃないですか。今回、まさにそういうアルバムができたと思います。
(取材・文=冬将軍)
■商品概要
『NINTH』
発売中
<初回プレス分(全形態共通)>
「TOURアルバム購入者先行チラシ」封入
「the GazettE スペシャルトーク&サイン会 or スペシャルグッズ抽選応募券」封入
※申し込み方法の詳細は封入チラシを参照。
LIMITED EDITION BOX A (CD + BD)
品番:SRCL-9791~9792
価格:¥13,000(税込)
CD収録内容:全12曲
・メタリックBOX仕様
・歌詞ブックレット
BD収録内容:
“Falling” MUSIC VIDEO
MAKING OF “Falling” MUSIC VIDEO
『十五周年記念公演 大日本異端芸者「暴動区 愚鈍の桜」LIVE AT 2017.03.10 国立代々木競技場第一体育館』ライブ映像(本編+アンコール)
LIMITED EDITION BOX B (CD + 2DVD)
品番:SRCL-9793~9795
価格:¥12,000(税込)
・メタリックBOX仕様
・歌詞ブックレット
CD収録内容:全12曲
DVD収録内容:
“Falling” MUSIC VIDEO
MAKING OF “Falling” MUSIC VIDEO
『十五周年記念公演 大日本異端芸者「暴動区 愚鈍の桜」LIVE AT 2017.03.10国立代々木競技場第一体育館』ライブ映像(本編+アンコール)
初回限定盤 (CD+DVD)
品番:SRCL-9796~9797
価格:¥4,500(税込)
CD収録内容:全12曲
DVD収録内容:
“Falling” MUSIC VIDEO
MAKING OF “Falling” MUSIC VIDEO
通常盤(CDのみ)
品番:SRCL-9798
価格:¥3,300(税込)
CD収録内容:全12曲
<収録曲>
M1 99.999
M2 Falling -NINTH MIX-
M3 NINTH ODD SMELL
M4 GUSH
M5 THE MORTAL
M6 虚 蜩
M7 その声は脆く
M8 BABYLON’S TABOO
M9 裏切る舌
M10 TWO OF A KIND
M11 ABHOR GOD
M12 UNFINISHED
■ライブ情報
『the GazettE Live Tour18 THE NINTH / PHASE #01-PHENOMENON-』
7月19日(木) 三郷市文化会館 大ホール
[OPEN / START] 18:00 / 18:30
[INFORMATION] DISK GARAGE TEL:050-5533-0888
7月20日(金) 三郷市文化会館 大ホール
[OPEN / START] 18:00 / 18:30
[INFORMATION] DISK GARAGE TEL:050-5533-0888
7月25日(水) 市川市文化会館 大ホール
[OPEN / START] 18:00 / 18:30
[INFORMATION] DISK GARAGE TEL:050-5533-0888
7月27日(金) 昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館) 大ホール
[OPEN / START] 18:00 / 18:30
[INFORMATION] DISK GARAGE TEL:050-5533-0888
7月30日(月) 相模女子大学グリーンホール
[OPEN / START] 18:00 / 18:30
[INFORMATION] DISK GARAGE TEL:050-5533-0888
8月2日(木) 愛知 一宮市民会館
[OPEN / START] 18:00 / 18:30
[INFORMATION] サンデーフォークプロモーション TEL:052-320-9100
8月3日(金) 愛知 一宮市民会館
[OPEN / START] 18:00 / 18:30
[INFORMATION] サンデーフォークプロモーション TEL:052-320-9100
8月7日(火) 大阪オリックス劇場
[OPEN / START] 17:45 / 18:30
[INFORMATION] キョードーインフォメーション TEL:0570-200-888
8月8日(水) 大阪オリックス劇場
[OPEN / START] 17:45 / 18:30
[INFORMATION] キョードーインフォメーション TEL:0570-200-888
8月10日(金) 神戸国際会館 こくさいホール
[OPEN / START] 18:00 / 18:30
[INFORMATION] キョードーインフォメーション TEL:0570-200-888
8月15日(水) 広島 JMSアステールプラザ 大ホール
[OPEN / START] 18:00 / 18:30
[INFORMATION] 夢番地広島 TEL:082-249-3571
8月19日(日) 福岡市民会館 大ホール
[OPEN / START] 17:00 / 17:30
[INFORMATION] キョードー西日本 TEL:092-714-0159
8月22日(水) 長野県・ホクト文化ホール 中ホール
[OPEN / START] 18:00 / 18:30
[INFORMATION] FOB新潟 TEL:025-229-5000
8月26日(日) 東京エレクトロンホール宮城
[OPEN / START] 17:30 / 18:00
[INFORMATION] キョードー東北 TEL:022-217-7788
8月27日(月) 山形市民会館 大ホール
[OPEN / START] 18:00 / 18:30
[INFORMATION] キョードー東北 TEL:022-217-7788
8月29日(水) 札幌わくわくホリデーホール(札幌市民ホール)
[OPEN / START] 18:00 / 18:30
[INFORMATION] WESS TEL:011-614-9999
9月4日(火) 神奈川県民ホール 大ホール
[OPEN / START] 18:00 / 18:30
[INFORMATION] DISK GARAGE TEL:050-5533-0888
<チケット情報>
全公演 前売り¥6,800 / 当日¥7,300 (税込)
※指定・立ち見 同金額
※3歳以上有料、諸サービス手数料別
<チケット一般発売>
6月30日(土) 全国一斉発売予定
<TOTAL INFORMATION>
Zeppライブ TEL:03-5575-5170(平日13:00~17:00)