V6、ENDRECHERI、King & Prince、関ジャニ∞……5月リリースのジャニーズ楽曲をプレイバック

関ジャニ∞『GR8EST』

 “歌”の力でリスナーの背中を優しく押し続けてきた関ジャニ∞の魅力がぎっしり詰まったベストアルバム『GR8EST』。東京スカパラダイスオーケストラ、SEKAI NO OWARIのSaoriとNakajin、ポルノグラフィティ・新藤晴一や銀杏BOYZ・峯田和伸など様々なミュージシャンと共に作り上げたバリエーション豊かな楽曲が目白押し。そのどれもが関ジャニ∞の手にかかれば、見事に彼らの曲に変身してしまうのは楽しく、痛快でもある。時にくしゃくしゃの笑顔で楽しそうに、時に雄叫びのようにエモーショナルに歌う7人の様子が、楽曲を聴いているだけで目に浮かぶようだ。メインボーカルとして彼らの歌を支え続けてきた渋谷すばるの脱退を経て、新たな道を歩み始めた関ジャニ∞。アイドルとしての、そしてミュージシャンとしてのかけがえのない一歩一歩がが、彼らの歌にさらに力強い説得力をもたらしているように聴こえた。花も嵐も乗り越えながら成長を続ける関ジャニ∞の、現在までの軌跡がわかる作品だ。

 5月のジャニーズ新作は探究心を失わないベテラン勢の貫禄と攻めの姿勢が垣間見える意欲作、伸びしろいっぱいの新人グループのデビュー作、そして新たな道を歩み始めた実力派のパワフルな歩みがわかる名盤が肩を並べるラインナップだった。来月も話題作のリリースが続く。またヒットチャートを賑わせ、リスナーの耳を楽しませてくれる名曲・良曲の数々が生み出されるに違いない。

■五十嵐文章(いがらし ふみあき)
音楽ライター。主に邦楽ロックについて関心が強く、「rockinon. com」「UtaTen」などの音楽情報メディアにレビュー/ライブレポート/コラムなどを掲載。noteにて個人の趣味全開のエッセイなども執筆中。ジャニーズでは嵐が好き。
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