『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』ラインナップ、今年の特徴と傾向 注目は“ネクストブレイク候補”

 最後にレジー氏は、ここ数年は大物アーティストの出演に話題が集まることが多かったが、今年はロックフェスとしてより“健全な部分”にフォーカスした楽しみ方ができるのでは、と予想した。

「ここ数年の『RIJF』は桑田佳祐やB’z、いきものがかりなど、“こんな人気者がフェスに出るのか!”という驚きが先行していた印象がありますが、今年は“次代のロックシーンを担うスターが出てくるのか”というところにこそ注目ポイントがあると思います。現在のフェスがシーンの縮図であり、若いアクトにとってはここで支持を得ることがさらに人気を広げるきっかけになることを考えると、“ネクストブレイク候補は誰だ?”というテーマで楽しめる今年の『RIJF』はある意味で健全な構造を担保したブッキングになっていると言うことができるのではないでしょうか。本来的にはタイムテーブルはどのアクトがいつどこで演奏するかという情報を示すだけのものなのであまり過剰な意味づけをしない方がいいのかもしれませんが、数年後に、今年ヘッドライナーをやっているあの人とあの人、2018年のときはあそこのステージでやっていたんだよな、と思い返すような年になると面白いですね」

 今後のステージ割やタイムテーブルの発表にも注目しておきたい。

(文=村上夏菜)

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