欅坂46、結成3年目で浮き彫りになった課題とは? ラジオで語られた秋元康の発言から考察

 さらに平手が登場した際は、知られざる秋元と彼女のやりとりが明らかになった。平手と秋元はジャケットやライブ演出などのクリエイティブ面についても意見を交わすという。ただ秋元は、平手がクリエイティブだからこそ、限られた時間の中で作業をする大人たちとの間に衝突が生まれたり、自身が納得するまで頷かない難しさもあると説明。これまで音楽番組やライブで、アーティストとしての表現力が高く評価されてきた平手。お互い寝ずにLINEで意見を交わし合っていることも語られたが、平手の表現力の根元のひとつは、そんなグループやモノづくりに対する意識の高さによるものなのだろう。また、彼女の存在感だけでなく、クリエイティブにおけるセンスや思考が、欅坂46というグループの在り方に少なからず影響を与えているようだ。

 今まではメンバー本人たちの言葉でしか欅坂46の実態を知ることがなかったが、今回の放送で秋元がグループをどのように捉えているのかが明らかになり、さらに欅坂46の課題も浮き彫りになった印象だ。また、これまで数々のアイドルをプロデュースしてきた秋元にとって、欅坂46は創作意欲を掻き立てる存在であることも伝わってきた。3年目に突入した彼女たちは、今後どんなアイドルグループへと成長していくのだろうか。

(文=本 手)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる