フレンズが伝える“J-POPの魅力” 豪華ゲスト招いた野音コラボ祭

フレンズが伝える“J-POPの魅力”

 フレンズが4月14日、東京・日比谷野外大音楽堂にて『フレンズのフレンズ大集合!~日比谷野音でコラボ祭~』を開催した。

 このコラボ祭は、フレンズがかねてより交流のあるミュージシャン仲間を招いて楽曲を披露していくもの。オレンジ色のお揃いの衣装に身にまとったメンバーがステージに登場し、ライブは「ビビビ」からスタートした。

おかもとえみ
ひろせひろせ
長島涼平
三浦太郎
SEKIGUCHI LOUIE
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おかもとえみ
ひろせひろせ
長島涼平
三浦太郎
SEKIGUCHI LOUIE
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 初の全国流通盤1stアルバム『ベビー誕生!』のリリース際にひろせひろせ(Key)は、自身の曲作りに関して、「最初の5秒に魔法をかけたい」と話していたが、その言葉どおり、フレンズの楽曲はまずイントロに心つかまれる。「ビビビ」もおかもとえみ(Vo)の歌はじまりで、長島涼平(Ba)&SEKIGUCHI LOUIE(Dr)の心地よいグルーヴのなか、ひろせや三浦太郎(Gt)によるフレーズも挟まれ、フレンズの個性が濃縮されている。

 「夏のSAYにしてゴメンネ♡」「Hello! New Me!」では、Czecho No Republicの山崎正太郎(Dr)、04 Limited SazabysのHIROKAZ(Gt)とRYU-TA(Gt)も参加し、バンドのアンサンブルに厚みをもたらす。また、「塩と砂糖」では、TGMX(FRONTIER BACKYARD)とNARI(HEAVENLY BOYS、SCAFULL KING)がホーン隊、そしてTEMPURA KIDZのP→★とYU-KAがダンサーとして登場し、この日限りのコラボレーションを果たした。華やかな音色が鳴り、途中でおかもともダンスを披露。フレンズの鳴らす音楽は、ポップスの王道感も兼ね備えている。

 序盤は会場を温めたのち、「喧噪」から始まった歌をじっくりと聞かせるゾーンでは、おかもとの歌唱力が発揮された。「雨のフライデー」では関取花を招き、ゆったりとしたテンポにあわせ、おかもとと関取の歌声が伸びやかに響き渡る。また「咲かないで」「DON’T STOP」をえつこ(DADARAY/katyusha)とマナミ(Goose house)がゲストボーカルとして参加。おかもとを中心に、えつこの低音と、まなみの高音による3人の豊かなハーモニーに耳を澄ませるのはとても贅沢な時間だった。90年代のアイドルポップスのような可愛らしい楽曲からR&B、ソウルフルな歌い方まで、様々な声色と歌唱方法を曲によって歌い分けるおかもとは、ボーカリストとしての抜きん出た才能が光っていた。

 9mm Parabellum Bulletの菅原卓郎が登場した「tonight」を挟み、そこからはまたガラッとイメージを変えてコミカルな一面も見せていく。全員参加型のミュージカル風の「元気 D.C.T〜プロローグ〜」では、菅原に加え中村和彦(Ba)も参加し、途中9mmの「Black Market Blues」も挟みながら、会場を盛り上げた。

 そして、現在サッポロビール「サッポロ ホワイトベルグ」の新TVCMソングとしてオンエア中の「NO BITTER LIFE」も初披露。フレンズというバンドとしては、まだキャリアも浅いかもしれないが、この抜擢は、フレンズの鳴らすポップスの力はお茶の間まで広がる可能性を十分に秘めているということだろう。その後、芹澤優真(SPECIAL OTHERS)を招いて、現地点での代表曲とも言える「夜にダンス」を演奏すると、その後はCreepy NutsのR-指定とDJ松永がステージに。「パーティーしよう!」でR-指定がフレンズのメンバーの名前を散りばめたラップを披露し、「Love,ya!」ではシークレットゲストとして、トレンディエンジェルの斎藤司が登場。ラップを交えた美声には、観客からも大拍手がわいた。

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