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PKCZ®×スヌープ・ドッグのコラボはなぜ実現した? VERBALが語る、世界展開のビジョン

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「LDH全体で、今までやりたかったことが出来ている」


――実際に、VERBALさんはLDHに所属されながら、LDHの国際事業部プロデューサーとしての肩書もお持ちで、海外を視野にしたビジネスマン的な働きも活発ですよね。これまでにも、音楽的にはもちろん、「AMBUSH®」などのファッション面でも積極的に海外とのコラボは行って来ていらっしゃいましたが、今までの経験が現在のPKCZ®の活動に活きているという感じでしょうか?

VERBAL:PKCZ®のみならず、LDH全体で捉えて、今までやりたかったことが全部出来ているという感じです。どういうことかというと、さっきも話したような、海外のアーティストと仕事をする際も、今だとインスタとかでDMして「コラボしようよ」とか言ったら、意外と若い人たち同士が繋がれて実現出来ますけど、昔――僕がデビューした99年くらい――は、「スヌープとやりたいです」なんて言った日には「それ、誰がやるわけ?無理だよ」ってすぐにネガティヴな返事が出てきて、「僕がやります」って言うと、「いや、君はアーティストだからダメだよ」って。「アーティストはアーティスト、曲を書いてればいいじゃん」って言われちゃう。「だけど、スヌープとやりたい。どうすればいいですか」って言ったら「英語喋れるヤツ、いねえじゃん」「僕、喋れますよ」…そしたらまた「お前はアーティストだから」って(笑)。英語が喋れる人を繋いでくださいって言うと、中途半端な英語を喋れる人しかなかったり、そういう分野にあまり詳しくない人がいたり。じゃあ法務的にどうするの?っていう問題が出てきたり。例えばですがスヌープだったら、当時はユニバーサル(※現在はユニバーサルからは離脱)だから、日本のユニバーサルを介して、そのあとに本国のユニバーサルにコンタクトして、そこからマネージャーに連絡が行って…みたいなプロセスなんですよ。「こんなの、5000年かかるだろ。無理だよ」みたいな。そうしてるうちに、僕が直に人と出会うきっかけができてからは、自分でやった方が早いな、と。大学に行っていた時に、弁護士になるための資格の勉強も少しの期間してたんです。だから、ある程度は契約書も読めます。だったら、色々、自分でやっちゃおうかなと思って。アナログ的な動きだし、上手く行くときと行かない時があったんですが、LDHでお仕事をし始めるようになったときに、HIROさんも世界を視野に入れた活動を応援してくださったお陰で、今はみんながバックアップ体制でパーっと動いてくれるんです。社内に国際部を立ち上げられたのもそういう理由で。日本で、ここまで海外に向けて「どうしようか?じゃ、せーの」って動こうとしている会社、他にないかもしれないですね。その実験グループがPKCZ®でもあるんですよ。

――その手ごたえは感じてらっしゃいますか?

VERBAL:はい。さっきも、LDHはメジャーだと仰っていたじゃないですか。やっぱり、メジャーが故にやりやすいってところもあって。海外に行って、どんな会社なのかを説明するときに「何?観客を200万人動員している三代目 J Soul Brothersってどんなグループだよ?スッゲエな、この会社」みたいな反応があって。日本国内だと「LDHって芸能な感じでしょ?」とか、色眼鏡を通して見られる。でも、ハリウッドってそれこそ〈ザ・芸能〉って感じじゃないですか。なので、純粋にいい反応が得られるっていうのはエキサイティングなところですし。あとは、さっき触れた、座組を組むことにおいても、LDHには様々ビジネスに長けているので、法務的なことや細かいロジスティックもみんなで動ける。なので、個人的には最強すぎる環境だなと思いますね。自分たちの会社で手前味噌ですが(笑)。

――なるほど。LDHの社内全体で、色々と意識が変わって来ている部分もあるんでしょうか。

VERBAL:具体的に数字にどれだけ出てくるかというのは、まだまだこれからだと思うんですけど、社内で意識が変わったというのは、すごく感じますね。LDHって、何年か前は社内にアーティスト全員が使用できるレコーディング・スタジオがなかったんですよ。僕はLDHに転籍する前に、自分で会社をやっていて、自分でスタジオを運用してました。外のスタジオを借りるより、自社スタジオでは好きな時に作業ができましたし、当時は沢山プロジェクトがあったので効率性が高まりました。実際、自分のスタジオもすぐに元が取れました。「LDHだったら、年中(レコーディングする)コンテンツがあるんだから、すぐに回収できるはず。だから、やった方がいいのでは?」と思ったんです。そんなお話を各所でしていたらいよいよ作ることになり、今ではレコーディングスタジオのみならずライブ制作に役立つソフトまで開発して、エンターテインメントをより追求しやすい環境にまで進化しました。実は、GENERATIONSのALAN(白濱亜嵐)くんとかは、自分でトラックを作ったりしててるので、そういう意識がある人がドンドン開花しやすいクリエイティブな空間の多い会社になってきている気がします。あと、海外展開に関しても、今ではターゲットとするものなども明確になって、「飲食店を狙うなら、ここはテストマーケットとしていいよね」みたいな話ができているので、僕が言うのもなんですが、皆さんの意識と世界に向けてのモチベーションはすごく変わっているのかなと。他にも、社内でスピード感を持ってリリース物を促進するために、レーベル機能のあるLDH Music&Publishingが出来たり、本当に色んな実験ができるんですよ。例えば、Youtubeで広告収入を得ることに関しても、以前は盛んではなかった。それを知って、クリエイトミュージック・グループという会社に入っていただき、Youtube他、隅々で収益を回収するアルゴリズムを開発して。まだまだですけど、そういうことも取り入れていった方が新たな収入源が生まれるかと。

――率直な疑問なんですが、アーティストとして、そしてビジネスマンとしても動いていくなかで、VERBALさんの中でそれぞれの役割を切り替えるタイミングのようなものはあるのでしょうか?

VERBAL:裏方仕事が楽しいので、切り替えるということはなくて、常にオンみたいな感じなんです。例えば、フィーチャリング仕事を決めるにも、アーティストだから話しやすいところもある。アーティストだからこそアーティスト同士であり得ない企画をアイディア一つで実現に繋げることもできる。逆に、裏方として細かいビジネスの話に参加することによって、自分が思い描いている理想に近づけるためにスタッフと細部までこだわって色々と練ることができる。アーティスティックな仕事と、裏方としてのマインドはすべて一緒だと思っていて、僕にとっては、人と会って何かをする仕事は全部クリエイティブな仕事なんです。なので、そういう意味では常にオンです。

――PKCZ®としての次のプロジェクトや、ゴールはどういったものでしょうか?

VERBAL:今後は海外でもっと積極的に活動していきたいと思っています。ゴールとしては、世界の楽しいイベントや企画をプロデュースする「ハブ」(機構・機関)になりたいと思います。今までPKCZ®と映画『HIGH&LOW』とか、PKCZ®と格闘技のRIZINとか、色々と一緒に合体系のイベントをやって来たので、PKCZ®って名前がついたらお祭り騒ぎというか、僕たちが楽しめる場を設けるようなプラットフォームみたいになっていけるのがいいのかなと思っていますね。あと、次の曲は決まっていますので、お楽しみに!

(取材・文=渡辺志保/写真=石川真魚)

■配信情報
PKCZ®「BOW DOWN FT. CRAZYBOY from EXILE TRIBE」
2月23日(金)〜配信開始
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