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清水翔太に今、再び注目が集まる理由 クリエイティブ力の向上、SNSとの相性などから分析

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 清水翔太が、1月26日の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演。2017年にヒットした楽曲「My Boo」を歌唱する。

 清水といえば、2008年2月20日にシングル『HOME』でデビューし、「君が好き」をはじめ、多くの普遍的なラブソングを生み出してきたアーティストだ。しかし、近年その作風は徐々に変化。

 その転換点といえるのが、19thシングル『BYE×BYE』から、今回歌唱する22ndシングル曲『My Boo』までのタイミング。「BYE×BYE」でオートチューンを使用し、トラップ的なビートを取り入れるなど、楽曲面で大きな深化を図ったかと思えば、その後のシングル「My Boo」では、“ラブソング”の枠をキープしつつ、<僕>ではなく<俺>という一人称を使うなど、強い男性目線から歌ったストレートな歌詞と、ソウルフルな歌声でイメージを更新した。これらのマイナーチェンジともいえる試みが、既存のファンだけでなく新たなファン層も獲得した。

 また、清水の楽曲はもとよりサブスクリプションサービスにおける再生数が高く、再生回数のランキングに入ることも少なくなかったが、今回の「My Boo」では動画投稿サイトにまでバズが飛び火。同曲の歌詞である<俺がアラジンなら君はジャスミン 照れくさくて いつも言えないけどさ 愛してる>がリスナーの心を掴んでいるようで、Mix Channelでは人気読者モデルの松本鈴香をはじめ、この部分を動画にして投稿するユーザーが続出するなど、大きな盛り上がりをみせた。さらに、2017年6月にLINE MUSICから発表されたランキングでは軒並み1位(参考:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2017/1760)を、AWAでも年間ランキング1位を獲得した。1年以上の間、若年層にリーチし続けているというのはレアな現象だ。

 と、ここまで簡単に清水のこれまでを振り返ってきたが、つまるところ彼の魅力とは一体何なのか。少し前に彼の変化について有識者3人を招いた座談会を行ったことがあり(http://realsound.jp/2017/02/post-11479.html)、その際に彼らが挙げていたのは、「ラブソングの精度を研ぎ澄まし続けている」ことや「アレンジャーとしての力量」の増加、「ポップさと捻くれ具合のバランス感覚」、「R&Bマナーを踏襲したパフォーマンス」といった事柄だ。

 「アレンジャーとしての力量」や「楽曲の精度」の上昇については、近年の活動からもその内容が伺える。自宅のスタジオや制作過程を公開し、楽曲のデモ音源や別バージョンのアレンジ、話題の楽曲をハイクオリティに再構築してカバーする「つくってみた動画」をアップしている。音楽の楽しさをより多くの人に伝えながら、自身の音楽家としてのスキルもより高めていっている。

清水翔太のつくってみた『PPAP』
清水翔太のつくってみた『はじめてのチュウ』

 さらに、本人のキャラクターやSNSでの振る舞いも変化の一つといえるだろう。親しみやすいキャラクターを生かして自撮りでファンとの交流をしてみたり、作りかけの楽曲を動画でアップし、好評だったものをシングルのカップリング曲に収録してみたり(最新作『Good Life』カップリング曲「I’m in love」)。ほかにも「似ている」という声が挙がったりゅうちぇるの真似をしてみたりと、高いネットリテラシーで“面白いこと・楽しいこと”へのアンテナを張り巡らせ、それをキャッチアップし、すぐ実行に移すというサービス精神も旺盛だ。その鋭い感性があるからこそ、現在もなお10代〜20代の心を掴む歌詞を書き続けることができるのだろう。

 実際、そのバランス感覚と精度、アレンジの力量はいまもなお研ぎ澄まされ続けている。最新作『Good Life』の表題曲では、トロピカルハウスを大胆に取り入れたサウンドメイキングと、過去の自分を振り返るようなリリックやMVが、Twitterでの発言(https://twitter.com/sshota0227/status/951667460498800640)も相まって若者の共感を呼んでいる。さらに、先述した「I’m in love」のほかに、カップリングの「FIRE -TOYOMU Remix-」では、カニエ・ウェストの新作を妄想で作り上げた『印象III :なんとなく、パブロ(imaging“The Life of Pablo”)』でブレイクしたTOYOMUによるRemixを収録。次世代の才能をフックアップしながら実験的なトライも見せる絶妙な舵の切り方は、現在の音楽シーンにおいても一際光る手際の良さだ。

清水翔太「Good Life」MV

 2017年は三浦大知のブレイクが大きく注目を集めたが、彼と同世代のSKY-HIやw-inds.そして清水翔太と、同世代で10代からキャリアを積み重ね、硬派な音楽性を身に着けた男性アーティストがいま、改めて世間から評価されるべきタイミングに来ていることは間違いないだろう。そういった意味でも、このタイミングで再び「My Boo」にスポットライトが当たるのは、2018年に起こるであろう清水翔太の快進撃を予感させてならない。

(文=向原康太)

『Good Life』

■リリース情報
『Good Life』
発売:2018年1月24日(水)
価格:初回生産限定盤 (CD+DVD) ¥1,574+税
通常盤 (CD) ¥1,204+税

<CD収録内容>
M1.「Good Life」
M2.「I’m in love」
M3.「FIRE –TOYOMU Remix-」
M4.「Good Life Instrumental」

<DVD収録内容>
「Good Life」Music Video

楽曲ダウンロード・予約はこちら

■ライブ情報
『SHOTA SHIMIZU 10th Anniversary Event for Family』
<日程・会場>
2018年2月20日(火) 東京・豊洲PIT
2018年2月21日(水) 東京・豊洲PIT
2018年2月25日(日) 愛知・Zepp Nagoya(追加公演)
2018年2月27日(火) 大阪・Zepp Namba
2018年2月28日(水) 大阪・Zepp Namba
東京・大阪公演 open18:00/ start19:00
名古屋公演 open17:00/ start18:00
東京公演オールスタンディング ¥5,600(税込・入場時別途ドリンク代・整理番号付)
大阪・名古屋公演1F立見¥5,600(税込・入場時別途ドリンク代・整理番号付) / 2F指定¥6,300(税込・入場時別途ドリンク代)

■関連リンク
オフィシャルHP
清水翔太Twitter

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