SKE48『無意識の色』リリースインタビュー
SKE48 高柳明音、大場美奈、古畑奈和、北川綾巴が語る、“10周年までの歩み”と“新しい風”
「新しい風がたくさん吹いて良い方向に向かってる」(北川)
ーーそんな王道ナンバー「無意識の色」とともに10周年イヤーの2018年がスタートするわけですが、その前に2017年を振り返ってみましょう。2017年は4年半ぶりのアルバム『革命の丘』から始まり、夏には小畑優奈さんをセンターに据えたシングル『意外にマンゴー』でSKE48の新しい姿をアピールしました。10周年を前に、今までとは違う面であったり1周回った新しさを見せていこうという試みも感じられるんですけど、そのへんに対して皆さんはどう考えていますか?
北川:本当にいろんなことにチャレンジした1年だなと思っていて。センターが変わったのも目に見える変化だと思うし、新しい風がたくさん吹いて良い方向に向かってるんじゃないかなっていうイメージの1年だったと思います。
ーー確かに、いろんな動きのある1年でしたよね。
北川:行動的だったというか積極的で、全部に対して前向きな1年でしたよね。
ーーそれこそ2年くらい前は「SKE48を変えていかないと」的な危機感が漂っていましたが、それがようやく動き始めた。客観的に見ても面白い1年だったんじゃないかなと。
高柳:そうですね。あと、2017年は運も味方をしてくれたというか、どんどんと良い方向に向かっていけたな~と。例えば『意外にマンゴー』というタイトルで、マンゴー関係のお仕事が増えたり(笑)。名古屋の有名なういろう屋さんの「青柳総本家」さんがコラボ商品を販売してくださったりとか、ファンの人がマンゴーバーガーを見つけて、それが流行って「『意外にマンゴー』と言ったら安くなります」とお店の方に発信していただいたりとか、意外なところからつながりが増えて、それがどんどん楽しい方向に進んでいった。それはファンの方の力も大いにあって、そういうことを見つけてくる力や拡散力にメンバーが乗っかる楽しみも、去年はすごくあったなって。とても積極的に活動できた1年だったなと思います。
「『楽しそうだね?』と思ってもらえるだけで勝ち」(高柳)
ーー良い意味で“遊んだ”1年でしたよね。
古畑:あははは、確かに。
大場:「これ、面白いね」とスタッフさんやメンバーが思ったら、本当にそれを実現するフットワークの軽さがあったし。
高柳:思いついたことを、すぐに行動に移してたもんね。
大場:うん。本当にここ数年、スタッフさんとメンバーがよくコミュニケーションが取れているし、すごく近いわけではないけどメンバーとファンの中でも良いコミュニケーションが取れているから、こういうことが自然発生したのかな。SKE48の取り巻く環境の中での意思疎通じゃないけど、こういうことをしたら面白いんじゃないかっていう発想がスタッフさんやメンバーだけじゃなくても、ファンの方にもあって、それをとりあえずやってみようよっていうことになる。で、ひとつやってみたら「じゃあそれを盛り上げようよ!」ってことになって、最後まで諦めずにやり遂げようとするんです。だから私たちも安心してふざけられるし、こういう企画をやろうと素直に思えるし。そういうことが成立する2017年のSKE48は、すごく楽しかったなって思いますね。
高柳:だから、この「無意識な色」というタイトルもいろいろ広がっていくのかなって、ちょっと期待をしてしまいます。
大場:色の企画とか考えちゃいそうだよね。
ーーそう考えると、メンバー、スタッフさん、ファンの皆さんが一丸となって作った1年だったんでしょうね。
全員:あー、確かに。
高柳:他愛もないことを楽しくやってるSKE48が「なんか盛り上がってるね?」みたいな感じで、それが周りのグループからも「なんか今、SKE48楽しそうだね?」と言ってもらえるようになったし。「売れてるね?」とか「今、引っ張りだこだね?」とかじゃなくても、「楽しそうだね?」と思ってもらえるだけで私たちの2017年は勝ちだと思うので。
ーーそれって、見ている人にも伝わりますものね。実際にそれが伝わってきたから、僕も面白いと思ったわけで。
高柳:Twitterも全員始められるようになったし、それも大きかったのかも。
ーー皆さんのツイートもよく拝見してますが、それを見ているだけでも面白いですし。
高柳:「何やってるんだろう? こいつら、また何か企んでるな?」って思いません?(笑)。でも、そう思ってもらえるだけでも、私たち的には勝ちなので。