SKE48『無意識の色』リリースインタビュー
SKE48 高柳明音、大場美奈、古畑奈和、北川綾巴が語る、“10周年までの歩み”と“新しい風”
「当時のSKE48ってお嬢様みたいなイメージだった」(大場)
ーーSKE48は本作以前に21枚のシングルをリリースしていて、本当にたくさんの衣装が存在します。皆さん個人的に気に入っている衣装となると、どれになりますか?
高柳:私は衣装が好きな曲と、いろんな感情が入り混じって好きな曲があるんですよ。例えば「あの衣装は好きだけど、あのときのポジションは最悪だったなー」とか(笑)。
他のメンバー:あはははは!
高柳:それで好きになりきれない衣装も実際にあるので、難しいですよね。
大場:私は「アイシテラブル!」。まだSKE48にいなかった頃なんですけど。
高柳:2種類あるよね。どっちの衣装が好き?
大場:水上で着てるほう。
高柳:ホント?
大場:うん。私、SKE48を見て可愛いって認識したのが、「アイシテラブル!」のMVだったんですよ。あのMVを観て「SKE48、マジで可愛い!」と思って。
高柳:ありがとう(笑)。
大場:だから今回、MVで実物を着たときも「ああ、水上のシーンで着てた衣装だ!」って。でも、自分が着たら何か違うんですよ。
高柳:ウケる(笑)。
大場:あの当時見ていたSKE48って、私のイメージだとすごく細くて白くてチョー可愛くて、お嬢様みたいなイメージだったんですよ。だから、自分が実際にあの衣装を着ても、全然違うじゃんと思って。理想と現実の差に悲しくなりました(笑)。
他のメンバー:(笑)。
高柳:あのときの、水上のシーンは潮風がすごくて。
大場:それすらも私、可愛く見えたよ? 髪を振り乱して踊るSKE48が、「暑苦しいなあ、一生懸命だなあ」ってイメージじゃなくて「ああ、一生懸命~、爽やかに頑張ってる~」って思えて。
高柳:私は滑って転んでお尻が痛いとか、そういう経験をしてるから(笑)。
ーー古畑さん、北川さんは?
北川:私は「12月のカンガルー」の衣装がすごく好きなんです。一人ひとり色が違って、すごく目立っていて。あと、回転するとスカートがふわっとするところも好きで、マフラーとかも付いていて可愛いんですよね。
古畑:私も「12月のカンガルー」ですね。マフラーをしている女の子って無条件に可愛くないですか?(笑)。あと、テレビ映えする衣装というか、自分たちがカラフルだったので画面が賑やかになるのがすごく好きです。
ーーああいう、制服っぽくない衣装は当時新鮮でしたものね。
高柳:確かに。制服っぽいのが多いですよね。それか、夏の衣装っていう。
「時の流れをスカートの丈からも感じる」(高柳)
ーー高柳さんはいかがですか?
高柳:私は……テンションと気持ちと衣装でいうと、結構「賛成カワイイ!」が好きなんですよ。なんか「パーティー!」「カラフル! イエーイ!」みたいな。
古畑:「賛成カワイイ!」のときのちゅっさん(高柳)、めっちゃ可愛かった! あ、今も可愛いですよ?(笑)。
高柳:ふふふ。でもね、あのとき一番病んでたので、私。
他のメンバー:えーっ!
高柳:曲調とは真逆なんですけど。ただ、衣装は可愛いってすごく思ってました。
古畑:ちゅっさんに似合う、「賛成カワイイ!」の衣装は。
高柳:ステージにみんなで立ってるときも、カラフルで可愛いし。あと、「チョコの奴隷」のチョコレートバージョンの衣装も可愛い。
古畑・北川:あー、可愛い!
高柳:あれは本当に可愛いし、アイドルだからこそ着られる衣装だなって思います。
古畑:確かに「チョコの奴隷」も可愛かった。
高柳:なので、それぞれに思い出がありすぎて、ひとつ選ぶとなると難しいですね。
ーーそもそも過去の衣装を着る機会って、あまりないですもんね。
高柳:その曲のオリジナルの衣装は、ステージでは滅多に着られないので。思ったのは、スカートの丈も時代によって違っていて。特に昔の衣装を着ると、スカートが短すぎて恥ずかしい(笑)。
古畑・北川:あー(笑)。
高柳:私はあんまり(身長が)成長してないので、昔の衣装もそのまま着られるんですけど、「ギリギリ!」っていうのが当時の流行りだったので。そういう時の流れを、スカートの丈からも感じます。
ーーそれと「無意識の色」を聴かせてもらったときに、非常にSKE48らしい曲調だなと思ったんですね。イメージなんですけど、「SKE48ってこういう感じだよな」っていうことを思い出させてくれるメロディの運びで。皆さんの中には、例えばメロディの流れや曲の雰囲気で「こういう感じがSKE48っぽい」と感じるポイントはありますか?
高柳:がむしゃら感とか? SKE48らしいなって思うのは、がむしゃらか熱いか、それか爽やかなイメージかな。個人的には、暗いのはSKE48のイメージじゃないと思っていて。爽やかだったら「パレオはエメラルド」、力強さだったら今回の曲だと思うし。そういう曲はSKE48っぽいなって気がしています。
ーー今おっしゃった曲には切なさが増す瞬間があって、そこもSKE48っぽいのかなと思うんです。「パレオはエメラルド」もサビの後半にそういうメロディありますし。
高柳:ちょっとマイナーっぽくなりますし。確かに、今回の曲にもありますね。
ーー爽やかさと切なさを併せ持つ、絶妙なバランス感は重要な要素かもしれませんね。
全員:うんうん。
古畑:そう感じてもらえるのはすごく嬉しいですね