ドラマ『べっぴんさん』（NHK総合）でお茶の間へと進出した松下優也も、今後さらなる活躍が期待できる俳優のひとり。2008年にソロシンガーとしてデビューし、2015年から音楽グループ「X4」として活動を始めた松下。歌手活動と同じくらい俳優としてのキャリアも長く、『黒執事』や『暁のヨナ』といった舞台を主軸に活動を広げていたが、テレビドラマとしては『べっぴんさん』への出演で注目を集めた。2017年は『アシガール』（NHK総合）に、戦国武将・羽木九八郎忠清の異母兄弟の兄である羽木成之役で出演。温和な空気を纏いながらも、心の奥底には深い恨みを持つ難しい役柄を演じた。アーティストとしても、役者としても熱狂的なファンを多く持つ松下だが、2018年はより一層ポピュラーな存在として飛躍していきそうな予感がする。

　2018年1月クールのドラマにも、『隣の家族は青く見える』（フジテレビ系）の北村匠海、『アンナチュラル』（TBS系）の小笠原海（超特急）など、新世代アーティスト俳優が出演する作品が並んでいる。2017年に引き続き、2018年も彼らの活躍がますます注目を集めることになるだろう。

（文＝泉夏音）