Maison book girl、マジカル・パンチライン…AI×音楽の新たな可能性 海外事例も踏まえて考察
最後にジェイ氏は「“AIで曲・歌詞を作る”だけで終わってしまうのはもったいない」とし、生み出された楽曲の届け方についても言及した。
「人工知能を使った新しい音楽の先にある取り組みが、CDを売る、という従来と同じものだと、その音楽を届けられる人が限定されてしまうように思います。新しい流通、配信の方法を見つけていくこともAIを使った音楽が盛り上がる上で重要ではないでしょうか」
ジェイ氏が指摘したような環境さえ整えば、企業、業界の枠を超えた音楽とAIにおけるコラボの新たな可能性も十分に考えられる。タリン・サザンのようにAIが手がけた曲を歌う、新世代アーティストが日本を席巻する日もすぐそこかもしれない。
(文=村上夏菜)