DOBERMAN INFINITYが語る、シングル初のバラードにこめた思い「これも攻めの姿勢」

D.Iがシングル初バラードにこめた思い

 AK-69とのコラボ曲「Shatter」を皮切りに、今年9月から始まったDOBERMAN INFINITYの3カ月連続リリース。その後、10月に発売された初のライブ映像作品『iii -three-』に続き、ラストを飾るニューシングル『あの日のキミと今の僕に』が到着した。新曲はシングル初のバラードで、尚且つ、夏のイメージが強い彼らが初めてウィンターソングに挑戦した意欲作だ。DOBERMAN INFINITYはデビュー3周年を迎えた今年、2月のホールツアーや8月の主催フェス、さらにミニアルバム『#PLAY』など、怒濤の攻勢を仕掛けてきた。3カ月連続リリースの意図と新曲の制作背景を語ってもらうと同時に、パワフルに活動した今年1年の活力源も振り返ってもらった。(猪又孝)【※インタビュー最後にチェキプレゼントあり】

ウィンターバラードへの挑戦

GS

ーー新曲「あの日のキミと今の僕に」は3カ月連続リリースの締めになる作品ですが、そもそも今回の連続リリースはどんな意図から始まったんですか?

GS:3カ月連続となると常に情報を発信し続けることができるなと思って。そういう狙いはありましたね。

ーー企画を立ち上げた段階で、今回の曲の概要は決まっていた?

GS:冬の曲、クリスマスソングを作ろうというのは決めてました。それがゴールだと。1発目はAKさんとの曲で、DOBERMAN INFINITY(以下DI)の軸であるヒップホップをしっかり押し出して、その次に幕張のライブを見ていただくことで自分たちがどういうアーティストかを知ってもらう。そのあとにこの曲を出すことによって、さらにDIの可能性や“All Round HIP HOP”な部分を提示できるんじゃないかと考えたんです。

ーー今年は2月のホールツアーから始まって、毎月リリースやライブがある状況でした。そんな中での楽曲制作はキツかったんじゃないですか?

P-CHO:スケジュール的にキツイっていうのはあんまりなかったですね。

SWAY:ただ、今回の曲に関しては、予定より制作に時間がかかっちゃったんで、そこでのキツさはありました(笑)。

GS:まず、夏に冬の曲を作るっていう経験がなくて。これまではスケジュール的にもパツンパツンで、リリース直前に曲を制作することが多かったんで「夏に冬の歌を作るなんて新鮮でいいですねー」とか言ってたら、結局できあがったのはギリギリ、リリース直前やんけっていう(笑)。けど、それだけ1曲に対して熱意を持って取り組んでいたっていうことなんで、そういうふうに書いといてください(笑)。

P-CHO:でも実際そうやったしね。

ーー「あの日のキミと今の僕に」の曲作りはどんなふうに始まったんですか?

GS:冬といったら正月じゃなくてクリスマスというイメージがやっぱりあって。とはいえ、「クリスマスを歌おう」というのはどちらかというとカップリング曲「Your Santa Claus」の方が強くて、こっちは「冬の恋愛を歌おう」という中で、クリスマスは切っても切れない行事だから、それを絡めて冬の恋愛を表現していこうということになったんです。

ーー世の中にごまんとあるクリスマスソングとの差別化はどう考えましたか?

SWAY:この曲では時間の経過とともに変化する2人の心情を描きました。4年前、2人がまだフレッシュで何をしていても楽しかったところから物語が始まって、男は東京という場所に刺激を受けて彼女のために仕事も頑張ったつもりが、彼女のほうはそれによってなかなか会えない寂しさを感じながら過ごしていたっていう。一緒にいてくれるだけで良かった彼女と、東京の華やかなクリスマスに憧れた男との4年後のズレっていうのが良いかなと。

ーーそういう時間の流れを丁寧に描くことにこだわった?

KUBO-C:そうですね。あとは恋愛に対する男女の価値観の違いとか。

P-CHO:男なら考えると思うんですよ、好きな子のために頑張るっていうのは。

P-CHO

ーー頑張って稼いでちょっと高いものを買ってあげようとか。良かれと思って頑張ったりする。

P-CHO:そう。だけど、そのために費やす時間が増えると、彼女と会う時間が反比例して減っていく。そのズレが別れを生むっていう。

GS:愛し方の違い、なんですよね。

ーー先程、「制作に時間がかかった」とありましたが、どんなところに苦心したんですか?

SWAY:今回はJeff Miyaharaさんの自宅スタジオで一緒に作らせてもらったんですけど、最初にサビの最後の<Goodbye>のフレーズができあがってたんです。

KUBO-C:その<Goodbye>がメッチャいいなぁってなってたんで、そこはブラさないでいこうと。

SWAY:だから、何をどう書いたとしても<Goodbye>で落とさないといけない。そこにメチャメチャ手こずって「どう落とします?」みたいな。

GS:あと、最初は4年前と1年前と現在っていう3つの時間軸だったんです。だけど、それだとストーリーを追っていっても、主人公の男性が本当に思っていることをなかなか掴めないねと。サビも最初は全然違う歌詞で、「これだとこういう男性像しかイメージできなくない?」「これって彼女のことをそんなに思ってる男性かな?」とか、全員、物足りなさを感じていて。リリックを書くときは、架空の主人公を5人それぞれの観点でイメージするので、その主人公が最終的にどういう男性で、彼女のことをどう思ってるかっていうのをひとつにまとめなきゃならない。尚且つ、その男性が彼女に対して何と発するかっていうところまで追い込もうと。そこを統一させるのにメチャクチャ時間がかかったんです。

ーー5人がイメージする男性像をカチっと合わせないとブレてしまうと。

P-CHO:そう。全員がこの曲の“僕”になりきれたときの言葉がいちばん強いと思うから。

SWAY:そこを詰めに詰めましたね、今回は。

KUBO-C:もう詰め師でした(笑)。

KUBO-C

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