「EXPG STUDIO TOKYO」新校舎に潜入! “ストリートカルチャー”学べる充実の施設を徹底レポ
EXPG STUDIOならではのプロ育成法
現在EXPG STUDIOには、全校で約6500名の生徒(NY校は会員制のため除く)が在籍しており、東京校はリニューアル前の約1000人から約2500人まで受け入れ可能に。規模拡大の背景には、前施設でダンスクラスもボーカルクラスも定員オーバーとなり、“体験レッスンを受けることすら数年待ち”という需要過多が続いていた状況がある。そこで、たくさんの人を受け入れられるよう、ダンス2スタジオ、ボーカル1スタジオだったところを、ダンス4スタジオ、ボーカル3スタジオに増やした。もちろん多数の生徒が気持ちよく利用できるよう、鍵付きロッカーでセキュリティと清潔さの保たれた男女別ロッカールーム、受付に読取機がありIDカードで出席を記録する、といったシステムも完備された。
現在通っている生徒は、下は3歳から社会人まで。小学生以下のキッズクラス、中学生以上のレギュラークラスの人数比はほぼ5:5。やはりLDH所属アーティストのようになりたいと憧れている人が多いそう。運営スタッフに話を聞けば、EXPGで育成していきたい人材については「スキルだけでなく、人間性も重視している」という。
「子供たちの夢を叶えられるような場所にしていきたいということで、仕事につなげていくことも重視していて、あいさつや礼儀、マナーもレッスンを通じながら教えていきます。人間力、人間関係も学べるような環境を目指してカリキュラムを組んでいます」
EXPG STUDIOの特徴は、エンタテイナーを目指すための充実したカリキュラムと経験豊富なインストラクターたち、プロの世界で活躍する多くの卒業生の存在。卒業生たちが全国各校に訪れて指導することもあり、この夏もDEEPが来校して生徒の歌唱を聴き1人ひとりにアドバイスする、E-girlsのメンバーたちが激励の言葉をかける、JAY’EDがレッスン中の生徒と直接話す、といった場面があった。こうして一線で活躍する先輩の経験を聞いたり教わったりする機会が、生徒の夢を膨らませ、成長を促す刺激になるようだ。
また、EXPG STUDIO企画・制作する主催イベント「EX SHOW」も生徒にとって刺激剤のひとつ。「EX SHOW」は収容人数が多い会場でプロさながらのライブ演出で行われる有料の公演で、発表会の枠を越えたエンタテインメントショーと言える。プロフェッショナルとアマチュアとの差やプレッシャーを体感しながら、さらに大きなステージで!と思える、こうした実践的な機会が用意されているのも、EXPG STUDIOがプロを目指すための場であるという証左だ。
“実践的な機会”といえば、LDH所属アーティストのライブにはEXPG STUDIOの生徒も数多く出演している。各アーティストのファンは、未来のスターになるかもしれないEXPG STUDIOのパフォーマーたちにもぜひ目を向けてみよう。
■鳴田麻未
1990年東京都生まれ。ライター、編集者。2009年に都立工芸高校グラフィックアーツ科を卒業。同年夏から2016年まで7年半にわたって音楽ニュースサイト「音楽ナタリー」編集記者として、ニュース記事執筆、特集制作、企画、営業を行う。2017年1月より独立。Twitter:@m_ami_。
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