2ndシングル『JUMP!』リリース企画
miracle² from ミラクルちゅーんず!、親子でハマる理由は“音の仕掛け”にあり 楽曲分析&メンバー座談会
日曜の朝10時半から絶賛放送中の、女児向け特撮テレビシリーズ『ミラクルちゅーんず!』(テレビ東京系)が面白いと話題だ。総監督を務めるのは、『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』や『ヤッターマン』など数々のヒット映画を生み出した三池崇史監督。歌とダンスを監修しているのはexpgと、各分野のスペシャリストが集結している。
作中に登場するアイドルユニット“miracle²(ミラクルミラクル)”が、“アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず!”に変身し、キレキレのダンスと抜群の歌唱力で悪の心を浄化していく姿に、あの“ユッキーナ”こと木下優樹菜もSNSで「#ママもハマリング」とつぶやくなど、親子でファンになる視聴者が続出中なのだ。
ヒロインの一ノ瀬カノン(内田亜紗香)、神咲マイ(足立涼夏)、橘フウカ(小田柚葉)が持つアイテムを模した関連グッズをはじめ、ゲームソフト、コミック連載……と、ドラマを飛び出してメディアミックスを展開。ついには、“miracle² fromミラクルちゅーんず!”として、今年6月に1stシングル『Catch Me!』でメジャーデビューも果たした。各地で開催されるライブイベントは多くのファンが駆けつけ、毎回大盛況。夏には、作中でライバル役として登場した白鳥アカリ(薄倉里奈)、白鳥ヒカリ(西山未桜)が加わり5人体制にパワーアップした。
そして、9月27日には、ニューシングル『JUMP!』がリリースされる。制作を手掛けたソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズの井田鉄太郎氏は、子どもも大人もハマる理由は「楽曲自体を子ども向けだけに作っていないところ」だと語る。『ミラクルちゅーんず!』テーマソングということで、ドラマ資料のコスチュームイラストや、シナリオ、メンバーのキャラクター設定などを参考。「歌詞は、子どもたちにもわかる覚えやすさを重視しましたが、メロディやアレンジなどのサウンド全般は、どの世代も楽しめるダンスミュージック、J-POPになっていると思います。2曲とも最高のクリエイター陣に支えられてできた自信作です」と、井田氏は続ける。
「Catch Me!」と「JUMP!」の2曲はともに公募のなかから選んだ楽曲であり、数ある候補曲のなかから「とにかく明るくキャッチーで、J-POPマーケットでも勝負ができるような本格的に踊れる4つ打ちのアップナンバー」に絞っていったという。その結果、「Catch Me!」は、才能豊かなクリエイターPENGUINS PROJECTが作詞・作曲を手掛け、アレンジをCLARABELLが、ミックスダウン作業は数々のダンスミュージックを世に送りだしたエンジニア大西慶明が務めた。一方「JUMP!」も、20代前半の新世代クリエイターKyota.が作詞・作曲・アレンジ全てを担当。ミックスダウンは「Catch Me!」同様、大西慶明が手掛けた。
また、思わず真似したくなるキュートな振り付けもmiracle²が幅広い層を魅了する理由のひとつ。「JUMP!」は5人体制になってから初めての楽曲であり、井田氏は「アカリとヒカリの参加で、よりキッズソングとしての魅力が増して、リスナーの子どもたちにも喜んでもらえるのでは」と話す。チームワーク抜群なダンスシーン、あるいはソロのダンスや歌唱カットなど、前作以上にそれぞれのメンバーの個性にフィーチャーしたMVも見所満載だ。
監督、音楽、ダンス……各ジャンルの実力者たちが、フレッシュな才能を開花させていく。そのチャレンジスピリットが『ミラクルちゅーんず!』を面白くしているエネルギーなのかもしれない。実は、miracle²のメンバーも、本作で初めて演技の世界に飛び込んだというのだから驚きだ。センターを務めるカノンに至っては「歌もダンスも初めてだった」と話すほど。そんな彼女たちの素顔とは? 今回リアルサウンドでは5人による座談会を行い、その等身大の姿やチームワークの良さの秘訣に迫った。(佐藤結衣)