異色の“デジタル声優アイドル”、22/7の持つ可能性とは? メンバーインタビューから紐解く

異色の“デジタル声優アイドル”、22/7の持つ可能性とは? メンバーインタビューから紐解く

22/7 『僕は存在していなかった』

「モーションキャプチャーで動きを付けているので、メンバーの動きのクセが出てる」(帆風)

ーーその初ライブイベントでも披露された「僕は存在していなかった」がCDデビュー曲になります。こちらはどんな曲になりましたか?

帆風:初めて聴いたときは「これが私たちの最初の楽曲なんだ」という感動がありました。歌詞の内容からは、自分の声優をめざして上手くいかなかった過去とか、人と自分を比べてしまう葛藤のようなものを思い出すんですけど、それに対して最後の〈僕には僕の色がある〉というフレーズが、自分のことを肯定してくれているように思えて、前向きな気持ちになれます。この曲が初レコーディングだったんですけど、歌ってると自然と気持ちが溢れてきて、自分たちの曲として歌えたと思いますね。

花川:私も初めて聴いたときは自分自身に重なるものがあって。それは他のメンバーもいっしょだったし、私たちグループのことを表してくれている楽曲だというのは感じました。自分に勇気をくれる、背中を押してくれる曲でもあるし、22/7の初めての曲として、自分自身の人生のなかでとっても大事な曲になりました。

西條:私は最初、自分たちが歌う曲だとは気付かずに聴いていたんです。それで歌詞もまさに自分のことだと思えるぐらい共感できたので、普通にこの曲のCDほしいなって思っていたら、「この曲を歌います」って言われてビックリして(笑)。みんな気付いてた?

帆風&花川:うん(笑)。

ーーまあ、何となくわかりますよね(笑)。この曲のMVはキャラクターが登場する3DCGアニメで、西條さん演じる滝川みうが主役のような位置付けですね。

西條:あのMVも全部モーションキャプチャーで、私たちがキャラクターの動きを担当しているんですけど、撮影のときは……ん?……イラスト?

帆風:……あっ、絵コンテのこと?

西條:そうそう(笑)。そのイラストで……。

帆風:結局イラストって言ってるし(笑)。

西條:ウフフ(笑)。その絵コンテに合わせて動いたんですけど、実際にMVを見たら、もちろん私たちの動きではあるんですけど、みうちゃんがちゃんとひとりの人間として存在しているように感じて……なんかすごいなって思いました(笑)。

ーーMVにはダンスシーンはもちろん、キャラが演技をしている場面もありますが、そこもみなさんがモーションキャプチャーで演じられたんですか?

西條:はい。私の演じるみうちゃんは、ひとりだけ違う動きをする場面が多くて。みんなが走っているところでひとり走れなかったり、頭を抱えたりするシーンでは、みうちゃんの葛藤やもがきが表現されていると思ったので、そこはこだわって何回も撮りました。

ーー他のお二人はMVをご覧になってどうでしたか?

帆風:私たちがモーションキャプチャーで動きを付けているので、やっぱりメンバーの動きのクセがそのまま出てるんですよ。例えば河野都ちゃんというキャラは、演じている倉岡水巴ちゃんのちょっと跳ねるような動きのクセがそのまま反映されていて。そういうところで本当に私たちとキャラクターが一心同体というか、二人三脚で進んでいくんだなって感じました。

ーーなるほど。

帆風:それと表情でもキャラクターの個性が出ているんですよね。私が気になったのは芽衣の演じてる斎藤ニコルちゃんで、彼女は「可愛いは正義」っていうアイドルの設定なのに、全然笑わないし、カメラもあまり見ないんですよ。

花川:私もニコルちゃんはいつもニコッてアイドルポーズを決めてるのかと思ってたんですけど、けっこうカメラのことをにらんでたりしてて、ビックリしました(笑)。

ーーそしてカップリング曲の「地下鉄抵抗主義」は、表題曲とはガラリと変わってビートの効いたダンストラックに仕上がっています。

帆風:この曲はすごく力強いイメージがあります。「地下鉄抵抗主義」というタイトルもそうですし、歌詞も〈レジスタンスよ〉とか、何かに抵抗しているような内容で。私たちメンバーは本当の気持ちを前に出せなかったり、言葉にするのが苦手な子が多いので、そういう感情を楽曲で引っぱってくれる歌だと思います。

花川:私も最初にこの曲を聴いたときは、「僕は存在していなかった」とはまた違う力強さが表れている曲だと思いました。でも、歌詞には〈目に見えない銃を取れよ〉や〈涙のバリケード〉というワードもあって、そういう力強さのなかで、ちゃんとやさしさも忘れないでいる曲なんだと感じました。

西條:私は激しめのカッコイイ曲だったので、初めて聴いたときからダンスが楽しみでした。この曲のダンスは難しいんですけど、動きのなかにたくさんのストーリーがあるんです。さっき出た〈涙のバリケード〉のところでは、爆弾が落ちてみんながワーッて逃げるところを守るみたいな振り付けがあったりして。そういった細かい部分もチェックしてもらえたら嬉しいです。

ーー帆風さんのおっしゃった〈レジスタンスよ〉という歌詞は、藤間桜というキャラのコメント「アイドルっていうのは、レジスタンスなの」に繋がる部分がありますよね。楽曲自体が22/7という作品のストーリーにも絡んできそうな内容というか。

帆風:藤間桜役の天城サリーちゃんは、歌詞に〈レジスタンス〉というワードが入ってるのを知ったときにすごく喜んでました(笑)。

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