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『僕は存在していなかった』インタビュー

異色の“デジタル声優アイドル”、22/7の持つ可能性とは? メンバーインタビューから紐解く

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 秋元康、アニプレックス、ソニー・ミュージックレコーズが手を組んで届ける新たなグループ、22/7(ナナブンノニジュウニ)が、デビューシングル『僕は存在していなかった』を9月20日にリリースする。

 “デジタル声優アイドルグループ”と銘打たれたこのグループには、「デジタル声優アイドル」オーディションによって選ばれた声優の卵、11人の女の子が参加。彼女たちが、日本のアニメ界を代表する8人のクリエイターによって生み出された8体のキャラクターを演じ、二次元と三次元をクロスさせながらコンテンツを展開していくプロジェクトだ。

 これまでにSHOWROOM配信、ラジオ番組、3回の朗読劇イベント、ライブイベントなどの活動を行ってきた彼女たちだが、楽曲をリリースするのはこれが初。作詞はもちろん秋元康が手掛けており、どこか切なくピュアな歌心に満ちた「僕は存在していなかった」をはじめ、これから紡がれていくであろう22/7の物語への期待を膨らませる3曲が収められている。

 今回はメンバーのうち帆風千春、花川芽衣、西條和の3人へのインタビューを行い、オーディションに参加した経緯からこれまでの活動、デビューシングルに対する思いまでをたっぷりと語ってもらった。(北野創)※最終ページにはチェキプレゼント企画もあり!

「『きらりん☆レボリューション』の月島きらりが憧れの存在でした」(花川) 

ーーまずはみなさんが「デジタル声優アイドル」オーディションを受けた理由を教えてください。

帆風千春(以下、帆風):私は小さいころからアニメが好きで、高校生のときに何かになりたいと漠然と考えるなかで、アニメに関わるお仕事をしたいと思うようになったんです。そこからいろんなオーディションを受けるようになったんですけど、特に声優のオーディションに落ちたことがすごく悔しくて、本気で声優を目指すようになりました。その後もオーディションを受けては落ちてを繰り返していたんですが、ある日、私のことを応援してくれていた母がこのオーディションのことを教えてくれて。

ーーちなみにどんなアニメがお好きなんですか?

帆風:いちばん好きなのは『コードギアス 反逆のルルーシュ』という作品です。リアルタイムで放送されていた当時、私はまだ小さかったので深夜アニメという存在自体を知らなかったんですけど、家で『コードギアス』を見た覚えはあるんですよ。その後に改めて作品のことを知ったんですが、いま思い返すと何か自分のなかで繋がりがあったのかなと思います。

ーー花川さんがオーディションを受けた理由は?

花川:私は小さいころからアイドルのマネをするのが好きで、アニメは父が見ていた隣で楽しんでいるうちに興味を持つようになったんです。それで「アイドルと声優のどちらにもなりたい」と思ってはいたものの、なかなかオーディションを受ける勇気がなくて……。でも、上京してから、私と同年代の人たちが声優やアイドルとして活躍されている姿を見ているうちに、このままじゃダメだと思うようになり、そしてこのオーディションを見つけました。アイドルも声優もできる私の夢にピッタリの内容だったので、応募したんです。


ーーアイドルではどなたが好きだったんですか?

花川:小さいころは『きらりん☆レボリューション』の月島きらり役を演じていた久住小春さん(当時はモーニング娘。のメンバー)がすごく好きで、憧れの存在でした。

ーー『きらりん☆レボリューション』はアイドルとアニメの両方の要素を持つ作品ですし、まさに花川さんの夢のルーツなんですね。では、西條さんは?

西條:オーディションを受けたときは、将来の進路を考えなくてはいけないタイミングだったんですけど、特にやりたいことはなかったし、人と関わることが苦手でもあったので、このまま大人になるのはまずい、変わらなきゃいけないと思ったんです。それで、自分がいちばん苦手な“人前に出る”ということをすれば何かが変わるかなと思って、オーディションを受けました。


ーー今回のオーディションを受けること自体が、自分のなかでの新しい挑戦だったんですね。オーディションに受かって新しい自分に変われましたか?

西條:まだあんまり……(笑)。

ーーそこは今後に期待ということで(笑)。では、みなさんの担当キャラと、それぞれ自分と似ていると思う部分があれば教えてください。

帆風:私が演じる佐藤麗華ちゃんは優等生の生徒会長という設定なのですが、自分自身にはその要素がまったくなくて(笑)。麗華ちゃんという役をいただいたときは、声優のレッスンを受けるなかで“もっとしっかりしたい”、“もう少し前に出るようにならないといけない”という気持ちでいたので、彼女に共感するというより、これから麗華ちゃんのようになれたらという気持ちのほうが大きくて。いまは私にとっての憧れの存在という感じです。

花川:私が演じる斎藤ニコルちゃんはアイドルで、自分のなかで“可愛いは正義”というポリシーを持って生きているんです。私も“後悔しないようにやる”というポリシーを持っているので、信念をもっているというところはちょっと似てるかなって感じますね。なので、一緒にがんばっていけたらと思います。

西條:私の演じる滝川みうちゃんはオタク属性があって、イラストでは前髪で顔を隠していたりもするので、前に出るのが苦手な子なのかなと思っていて。そういう部分では私と似てるところが多いと感じてます。でも、みうちゃんは普段あまり気持ちを口に出さないのに意志は強そうなキャラに感じるので、そういうところも表現できるようにがんばりたいです。

ーーみなさん結成からSHOWROOM配信や朗読劇イベントなどの活動を行ってきて、「22/7の日」にあたる7月22日には初のライブイベントを開催しました。初めてお客さんの前でライブパフォーマンスをした感想は?

帆風:私はもともと声優を目指していたので、あまり人前に出るというイメージを持ってなかったですし、いままでも人前に出る機会は朗読劇イベントぐらいだったので、22/7はパフォーマンスする姿を見せる存在なんだということを、そのライブで改めて強く感じました。だからこそ、「いまの自分のままでいいのかな」と考えさせられる機会にもなったと思います。

花川:それまではライブをするということがどういう感覚のものかわからなかったんですけど、初めてお客さんの前でパフォーマンスすることの楽しさや嬉しさを感じられて、私は幸せだなと思いました。

西條:私は昔からダンスが好きで、小さいころからアイドルさんの動画を見て、自分で勝手に振り付けを覚えて家で踊ったりしてたんです。でも、それだけで満足していたので、ダンスを人に見せるという考えが自分のなかになくて。今回のライブはすごく緊張しましたけど、歌いながら踊ってるところをお客さんに見ていただいて、私たちのパフォーマンスに対して反応をいただけるということに感動して……すごく生きてることを実感しました(笑)。

ーーちなみにどんな人たちの振りコピをしてたんですか?

西條:乃木坂46さんや、昔からずっと好きなフェアリーズさんが多かったです。フェアリーズさんのダンスは激しいんですけど、ひとりでダンスの映像を見て、勝手に覚えて、部屋の隅っこで踊ってました(笑)。

ーーラジオでもダンスの練習中、西條さんがみんなの間違えた箇所を率先して直すという話がありましたけど。

帆風:和ちゃんと天城サリーちゃんは、私たちのなかではダンスリーダーと呼ばれてるんです。ダンスも見せ方も上手なので、その2人にはよくアドバイスをもらってます。

ーー活動していくなかでメンバーそれぞれの役割が生まれているわけですね。例えば、帆風さんは他の2人から見てグループ内でどんな役割を担ってますか?

花川:ちはるん(帆風)はリーダー的な存在です。グループのことをまとめてくれるし、いろんなことを率先してやってくれるし、すごく頼りになるお姉ちゃんみたいな存在ですね。

ーー帆風さんがめちゃくちゃ照れてますけど。

帆風:いえいえ……嬉しかったです(照れ笑い)。麗華ちゃんが生徒会長でもあるので、そうなれたらとは思ってるんですけど……光栄です(笑)。

ーーでは、花川さんは他のお二方から見ていかがですか?

西條:普段からおっとりしていて、やさしくて。私はわからないこととがあったらよく芽衣ちゃんに聞くんですけど、いつもすっごくやさしく教えてくれて、いつでもやさしいお姉さんって感じです。

帆風:芽衣ちゃんはとにかくかわいいんですよ。持ち物とかもすごくかわいいし、なんか女の子力が高いんです(笑)。みんなも控え室にいるとき、芽衣ちゃんを見ると「かわいいね」という一言がつい出てしまうみたいな感じで。

花川:ウフフ(恥ずかしそうに微笑む)。

ーー3人で照れ合ってますね(笑)。みなさんいままでの活動でいちばん印象に残ってることは何ですか?

帆風:私は第3回の朗読劇イベントですね。各公演とも6話ある脚本の内容は同じで、それを演じる人が公演によって変わるんですけど、私は第3回の朗読劇で6話目に登場する男の子の役を演じたんです。その時に、最初は過去の2回でその役を演じた子の演技のイメージがついてしまって、練習のときに演出家さんから「もっと自分なりの表現を見つけられると思うよ」と言われてしまって。そこからいろんな人の演技を見て「こういう表現であれば自分の演技に取り入れられるかも」と考えるようになって、自分のなかで自分なりの演技をひとつ達成できたと思えたんですよ。私がいちばんお芝居に向き合えた朗読劇でした。

花川:私はキャラクターの配役決定のSHOWROOM生配信が印象に残っています。私はもともと斎藤ニコルちゃんの役を暫定でいただいていたんですけど、それはあくまで暫定なので、ちゃんと決定するまではいつはずされてもおかしくないという気持ちでいたんです。だから、レッスンで周りの子が成長しているのを感じたとき、自分と比較して落ち込むことが多くて。なので配役決定の配信のときには、何だろう……もう死にそうなぐらいにドキドキして(笑)。配役をいただけるときは黒電話が鳴るんですけど、その音がいつ鳴るのかハラハラして気が気じゃなかったです(笑)。

ーーその緊張感のなかで実際にニコル役に決まったときのお気持ちは?

花川:やっとニコルちゃんを演じることが確定して、私、すごく嬉しくって泣いてしまったんです。その後に顔出し配信があったのに、涙でボロボロになってしまって(笑)。

ーーそういうドキュメント性もこのグループのおもしろさのひとつですね。西條さんは?

西條:私は初ライブイベントです。歌って踊るところを人に見てもらうことが初めてだったというのもありますし、それまでは練習で踊っていてもメンバーに意見を言えないことが多かったんですけど、その日が近づくにつれて自分でも意見が言えるようになったんです。だから初ライブイベントはすごい大きな出来事だったと思います。

ーーやはりグループでの活動を通じて、自分が少しずつ変わってきてるんですね。

西條:(ニコリと微笑む)。

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