けやき坂46 影山優佳が今後のひらがなけやきを支える? “学級員的キャラ”と新ドラマへの期待
欅坂46初の全国ツアー2017『真っ白なものは汚したくなる』が8月30日で千秋楽を迎えた。今泉佑唯が29日の幕張メッセ公演から復帰したことで、けやき坂46を含めたメンバー32人が全員そろってフィナーレを迎えることができ、実にドラマティックな夏のツアーとなった。
29日の公演では今泉の復帰のほかに、けやき坂46(ひらがなけやき)の初主演ドラマ決定というサプライズ告知があり、テレビ東京の木曜深夜のドラマ枠「木ドラ25」の第3弾『Re:Mind』が、2017年10月19日からスタートすることが発表された。同作も、『徳山大五郎を誰が殺したか?』(以上、テレビ東京)や『残酷な観客達』(日本テレビ)を生み出した秋元康企画・原作による密室サスペンスドラマである。
欅坂46がデビューから約3カ月で『徳山大五郎』に初主演したことは、メンバーそれぞれの顔と名前、そして個性が世間に知られるきっかけとなった。また、メンバーにとっても演技はもちろんのこと、新たな個性の発見、チームワークという面での成長を促した重要なコンテンツであったことは間違いない。『Re:Mind』の放送を機に、いよいよけやき坂46としての活動が本格化するのではないか。今回の本当の意味でのサプライズは、ひらがなけやきの初主演ドラマが決定したことで、彼女たちが漢字欅とは分かれて活動していくことを決定づけたとも言えることだ。推測ではあるが、主題歌もひらがなけやきが担当し、単独シングルA面の可能性も充分に考えられるだけに、2組の関係性がどうなっていくのかが非常に気になるところ。
ひらがなけやきはドラマ出演に先駆け、7月から始まった『KEYABINGO!3』(日本テレビ)で、漢字欅と対決する形で隔週単独で番組を担当。また8月には新メンバー9人の加入が決定するなど、単独での活動が着々と進行している。特に『KEYABINGO!3』では、漢字欅の影に隠れていたひらがなけやきの個性が次々と露になり、中でも番組内でキャラクターがブレイクしたのが影山優佳だ。
8月28日のオンエアでは、「けやき的高校生クイズ」と題して、過去に『全国高等学校クイズ選手権』への出場経験があり、『くりぃむクイズ ミラクル9』(テレビ朝日系)などのクイズ番組で活躍する欅坂のクイズ女王・長濱ねると、かつて国語の偏差値80を誇っていた影山優佳によるクイズバトルが繰り広げられた。そこで影山は、見事に女王の座を勝ち取り、けやき坂No.1の秀才であることをアピールした。
それ以前に影山のキャラがフィーチャーされたのは、ひらがなけやきが視聴者の心を掴んだ第2回目の放送。60分間踊り続けるという企画に参加した影山は、ダンスを踊る中で偏差値のことや、子供の頃の夢は医者になること、最近は政治家にも興味が出始めたなどと紹介され、さらにダンスの途中に出てきた巨大風船が割れることへの恐怖に顔をクシャクシャにしながら号泣するといった姿を見せた。ダンスが終了した後には、疲れている中、ちゅうえい(流れ星)に伝授されたギャグを披露し、最後にメンバーと視聴者を笑顔にさせた。ひらがなけやきの認知度向上のために行った同企画で、アイドルとしてのポテンシャルの高さを一番発揮していたのが影山だった。
しかも影山はサッカーが大好きで、審判4級を持つほどのサッカー女子としてもブレイク中の才色兼備。時には唐突に「私が書くのが苦手なひらがなランキン」と題してブログを書いたりと(ちなみに1位は「ぬ」)、ファンの斜め上をいく意外な一面もあり、知れば知るほど興味が湧く。
長濱が『欅って、書けない?』(テレビ東京)でひらがなけやきのキャラ解説をした際に、影山は学級員キャラとして「何事にも物怖じしなくって、ダンスの時も皆の前に立って指摘してくれたりして、その説明も分かりやすくて、皆の頼れる存在だなって思います」と、グループの中で自ら先頭に立って指揮を執るリーダー的存在であることが紹介された。それに対して「えへへ」と子供のような笑いを返すかわいさもまた、アイドルとしてのポテンシャルの高さを感じさせる。