>  > 篠崎愛が“大人の女性”として表現した多面性

ミニアルバム『LOVE/HATE』インタビュー

篠崎愛が表現した、“大人の女性”のリアル「今は“HATE”な曲を歌うのもしっくりくる」

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 グラビア・アイドル/タレント活動と並行して、2011年からはアイドルグループAeLL.としての活動をはじめ、近年はその抜群の歌唱力を生かしてソロ・アーティストとして活躍する篠崎愛。彼女がミニアルバム『LOVE/HATE』を3月22日にリリースした。ジャズのスウィング感を生かした歌謡ポップで、これまでのイメージを痛快に裏切った2016年のメジャーデビュー・シングル表題曲「口の悪い女」や、ディスコに乗せてピュアな女の子の気持ちを歌った2ndシングル楽曲「TRUE LOVE」を筆頭に、様々な楽曲が収録された今回の作品テーマは“女性の多様性”。ポップな序盤から曲が進むごとに切ない楽曲が増え、妖艶な歌声や歌詞にドキッとさせられる終盤まで、25歳になった今の彼女の豊かな表現力が詰まっている。初回限定盤には、彼女の歌声をストレートに楽しめるカバー曲を収めたディスク2も付属。ソロ・アーティストとして新たな表現に挑戦した彼女に、作品の制作背景やこれまでの変化を訊いた。(杉山仁)

「やっぱり、可愛いって正義だと思う」

――メジャーデビュー曲「口の悪い女」を聴いたときにも驚いたのですが、今回のミニアルバム『LOVE/HATE』はこれまで以上に篠崎さんの様々な表情が詰まった作品になっていますね。これには何かきっかけがあったんですか?

篠崎:もともと(メジャーデビューする際に)歌手として「色んな面を出したい」と話をしていて、「それなら二面性を出したらいいんじゃないか」ということになったんです。それでメジャー第1弾シングル曲「口の悪い女」は強い女性の歌になって、次の「TRUE LOVE」は真逆の純粋で健気な女の子の歌になりました。今回はミニアルバムなので、その両方を入れつつ、より色んなことが表現できたらいいね、と話していましたね。ひとつにまとめても面白くないし、歌でもっと色んなことを表現できた方がきっと楽しいんじゃないかなって。

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――ひとりの人の中には「私はこういう人」と一言では言えないほど色んな面があるはずですし、それを歌の中で表現してみたい、と。

篠崎:そうですね。(『口の悪い女』を出してからは)よく「どっちが本当の篠崎さんなんですか?」と聞かれるんですけど、結局「どっちも自分だな」と思うんですよ。自分の中にも「TRUE LOVE」みたいな可愛い面もあれば、強気な面もあって、そのどっちもが私なんです。

――では、収録曲についてそれぞれ訊かせてください。1曲目の「PepperMint」はデート中の女の子の気持ちが歌われている曲で、オープニングにぴったりのポップな楽曲ですね。

篠崎:すごく可愛い雰囲気で、この曲で「はじまるよ!」という感じですよね。「告白待ち」というか、「自分の気持ちに気付いてほしい」と思っている女の子の歌です。私は喋ると「サバサバしてるね」と言われるんですけど、この曲では可愛い雰囲気を出したいと思って、歌うときにもそこを大切にしました。MVもシャボン玉を使ったふわふわした雰囲気になっていて、最後は(デートの待ち合わせ場所について)「お待たせ」という感じで。

――服もシチュエーションも、まさにこのMVのような雰囲気を想像していました。

篠崎:本当ですか?(笑)。途中から出てくるダンサーは「ペパーミントマン」という名前で、「映画泥棒」を演じている方にお願いをしました。普通の服から可愛い服に着替えて、(デートに)「行っておいで」と、ペパーミントマンが背中を押してくれるというMVですね。撮影は冬だったので、寒さが大変でした。ペパーミントマンと指を合わせるときにも、寒くて指が全然合わなくて……。

篠崎愛 / Ai Shinozaki – PepperMint [Music Video]

――(笑)。音楽的にはE-girlsを思わせるようなブラック・ミュージックを通過したエレクトロ・ポップになっていますが、篠崎さんは普段からこういう曲を聴きますか?

篠崎:私は少女時代のように女の子がダンスしている曲が好きなので、E-girlsさんの曲も聴きますよ。女の子がたくさん集まって踊っているのを観ると、ワクワクしちゃう。

――もともと歌に興味を持ったのも、モーニング娘。がきっかけだったそうですね。

篠崎:やっぱり、可愛いって正義だと思うんです。私も女なのにキュンキュンしちゃう。家でもそういう曲を聴きながら超踊っています(笑)。最近はライブで女の子だけのダンサーさんについてもらっていたりもしていますしね。2曲目の「TRUE LOVE」もポップな楽曲で、この曲は<昨日より今日はずっと/今日よりも明日はきっと/1秒ごと募ってくこの想い>という歌詞がお気に入りです。私自身も好きになっちゃうと日に日に気持ちが増すタイプなので、「この女の子の気持ち、すごく分かるなぁ」と思って。「PepperMint」もそうですけど、「恋しているときはどんな感じかな?」と想像して歌ってみました。この曲は、ファンの方に「いつもの歌声と違う」と言われるので、みんなに見せたことのない一面だったのかもしれないです。でも、実際は自然体で、すごくリラックスして歌っていましたね。

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――ここまではポップな曲ですが、3曲目の「愛しい」からは徐々に切ない要素が出てきて、後半は雰囲気がどんどん変わっていくのが今回のミニアルバムの面白いところです。

篠崎:曲順はいつも、私も参加して「こういう流れがいい」と話し合っていきます。3曲目の「愛しい」はデモの段階から「沁みる」と思っていて、ファンの方も「この曲が好き」と言ってくれることが多い曲。<しまってたはずの想い出が/不意に僕の心を奪っていく>という歌詞がすごく好きです。

――篠崎さんが普段から聴いている切ない曲というと、どんなものですか?

篠崎:たくさんありますけど、たとえば、阿部真央さんの曲はすごく好きです。「貴方が好きな私」とか。back numberの「Stay with me」も好き。この曲は歌詞が切なすぎて、すごく共感できるんです。<私があなたに優しくするのは嫌われるのが怖いだけ>という歌詞、やばいですよね(笑)。

――報われない恋を描くという意味では「愛しい」の歌詞にも通じていますね。この曲から歌声がぐっと大人っぽくなっていきますが、歌う時はどんなことを意識しましたか?

篠崎:うーん。私は歌う時に何かを考えるというよりも、曲を最初に聴いて感じたフィーリングを大切にしているんですよ。だから、レコーディングもスムーズに進むことが多いです。歌っているうちにどんどん声が出るようになって「もっと行けるかも。もう一度録り直したい」と思うことはありますけど、録ってみたら「最初のテイクがよかった」というオチになることも多くて(笑)。考え過ぎると、変な歌い方になってしまうんですよね。だから、あまり考え過ぎない方がいいのかなって。この曲も感じたままを歌っていきました。

      

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