嵐、『貴族探偵』主題歌は原作ファンも納得のハマり曲に? 「I'll be there」初披露への反響
嵐の相葉雅紀が主演を務める月9ドラマ『貴族探偵』(フジテレビ系)。4月17日の初回放送にむけて、同作を盛り上げるプロモーションが加速している。
『貴族探偵』は、麻耶雄嵩の同名推理小説と続編『貴族探偵対女探偵』(いずれも集英社文庫)が原作のドラマだ。麻耶作品には熱狂的なファンが多く、“麻耶クラ”(麻耶クラスタ)という総称があるほど。映像化は今回が初ということで、麻耶クラたちの熱も徐々に高まっている。
筆者がその熱狂ぶりについて知ったのは、3月22日放送の『2017 FNS うたの春まつり』(フジテレビ系)にて、嵐が『貴族探偵』主題歌の「I'll be there」をテレビ初披露したときのこと。「原作にハマっている曲」「嵐全員が貴族!」と賞賛する原作ファンの声を多く目にしたのだ。
この日の「I'll be there」のパフォーマンスは、貴族の屋敷を彷彿とさせるシチュエーションで披露された。シャンデリアの灯りにともされたシリアスな表情、一音一音が妖しげに響くイントロには、これまでの嵐楽曲には見られない斬新さが感じられた。盛大で切れのいいホーンの音で雰囲気が一変すると、指差しした腕をあらゆる方向に小刻みで動かしてみせるメンバーたち。その姿は、どこかアニメに出てくる探偵を思い起こさせる。懐になにかを入れる仕草やサビで右ポケットに手を入れながら踏むステップ……随所に取り入れられている動きが、まだ見てもいない『貴族探偵』のイメージを掻き立てていく。
また、Aメロからソロを回す歌い分けが珍しい。相葉→二宮→松本&相葉→櫻井→大野と歌声を披露していき、それぞれの個性が際立っていた。特に二宮が「シークレットサイン」と声を張り上げて歌うところは、一聴でも記憶に残る。全体的に主演の相葉がセンターに据えられ、手足の長さを活かして存在感を発揮しているのもポイントだった。
少年隊などの楽曲で見られた、ジャニーズの王道とも言えるきらびやかなサウンドによる世界観と、貴族という設定による麻耶雄嵩作品の雰囲気がうまくマッチングしたのだろうか。原作があるものを映像化することは、ときに難しい。しかし、原作ファンから主題歌発表の時点でこれだけ支持されるとは、ドラマ本編への期待がさらに高まるところ。Twitterなどでは、アラシック(嵐ファン)と麻耶クラがそれぞれの良さを紹介しあうなどの交流も生まれ、放送開始を心待ちにしている様子が伝わって来る。