乃木坂46、17th選抜は“グループの再定義”? 新体制に込められたメッセージを読む

 続けて、今回のフォーメーションは「組み合わせの妙」が見どころだと述べる。

「1列目の秋元真夏さん・衛藤美彩さんや、堀未央奈さん・齋藤飛鳥さん、2列目の若月佑美さん・桜井玲香さん、生駒里奈さん・生田絵梨花さんといったように、センターが2人であることに呼応してか、シンメトリーの位置にペアとして目立つメンバーを配置しているようにも見えます。フォーメーションとしては選抜人数が増えたこともあり、これらの組み合わせの妙がどうパフォーマンスに落とし込まれるのか楽しみですね」

 最後に香月氏は、今回のシングルでアンダーから4名が昇格したことがグループ全体に与える影響についても注目してほしいという。

「斉藤さん・寺田さん・中田さん・樋口さんと前作のアンダーメンバーが3列目に4人入ってきたことは大きなポイントだと思います。これまで、アンダーライブなどでアンダーメンバーの実力が目立つようになって以降も、前作でアンダーだったメンバーが選抜入りした時に、その勢いを選抜メンバーの中ですぐさま反映させるのは難しかったと思います。しかし今回、アンダーライブで中心的な役割を担ってきたメンバーがここまで一度に入ってくると、アンダーライブから受け継いだ勢いがしっかりと現れるのではないでしょうか。特に2016年末に4日連続で開催されたクリスマスライブでは、最終日をアンダーの単独公演で締めくくりました。直後のシングルでその勢いをどのように発揮するかが楽しみです。また、選抜メンバー増員によって人数の減った17thアンダーメンバーに関しては、3期生がどのように関わってくるか、カップリング曲のユニットの顔ぶれも含めて気になるところですね」

 アンダーが好調な流れを作り、グループ全体も上昇傾向にある現在。新体制はさらにグループの充実を示すことができるのだろうか。

(文=中村拓海)

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