“キラキラ”なのは名前だけじゃない! ボイメン研究生が放つ輝きの理由とは?

 頼我、寿希也、天規……どれも男子のファーストネームだが、サラリと読める人はいるだろうか? イマドキ感漂う名前(ちなみに、らいが・じゅきや・たかのり)を持つ彼らが所属するのが、BOYS AND MEN 研究生(通称:ボイメン研究生)。そう、アルバム『威風堂々~B.M.C.A.~』でオリコンウイークリーチャート1位獲得、レコ大新人賞を受賞するなど昨年後半にかけ認知度を全国にも広めたBOYS AND MEN(通称:ボイメン)の弟分である。先輩と同じく彼らの拠点も名古屋にあり、現時点でメンバーは13名(BOYS AND MEN 研究生トウキョウ4名を含む)。名前のキラキラ率は高めだが、じつはメンバー自身のキラキラぶりはそれ以上! 年末にリリースしたメジャーデビューシングル『ドドンコ Don’t worry』がオリコンデイリーチャートで初登場1位を獲得するなど、勢いに乗る彼らの輝きの理由とは?

 「研究生」という名がつくからには某女性アイドルグループのように昇格すればボイメン加入……という流れになるのかと思いきや、さにあらず。もともとボイメン第2期候補生のオーディションで集まったメンバーを中心に結成されたのだが、「ボイメン研究生」という名のれっきとした独立グループである。ボイメンと比較すると15歳~19歳と年齢的に若く、まだまだ成長期真っ只中ということで平均身長も低め。”弟”感たっぷりのそんな彼らの最大の魅力が、思わず目を細めたくなるほどのキラキラ感だ。

 「どこにそんな元気があり余っているの?!」と驚くほどのフレッシュさは、他の同世代グループにも共通する部分かもしれない。だがボイメン研究生の場合、そこに上乗せされるのがまぶしいほどの純粋さ。筆者が彼らに会った際はごく普通の取材ながら熱烈歓迎を受け、あまりの天真爛漫さに圧倒されたほど(笑)。地方で活動するグループゆえ、というのもあるだろう。とはいえグイグイ押してくる関西系ともまた違う、等身大のティーンという雰囲気が微笑ましかった。

 先輩であるボイメン各メンバーにかわいがられている研究生であるが、彼らの事務所の名物社長である谷口氏からもそれは同様。ボイメンの現場に社長が登場するとファンからよく「メンバーの中でお気に入りは?」と質問があるのだが、答えは決まってそこにいない研究生の名前(笑)。もちろん社長の照れもあるのだろうが、そんなふうに猫かわいがりしたくなってしまう愛らしさがあるのだ。各メンバーにテーマカラーだけでなくテーマフラワーが設定されているのも、そんな理由からかもしれない。

 高校生メンバーが多いこともあるが、メンバーはみんな黒髪。短ラン長ランなど変形学生服をまとった先輩とは違い、標準的な作りの学生服が基本である。この爽やかな見た目は、彼らと同世代の女の子には親近感を、年上女子たちには「もう戻れない甘酸っぱい時代」を思い出させるひとつの要素となっている。

 と、ここまできて「なんだ、それじゃ地方によくいる男子高生と同じでは?」と思う人もいるかもしれない。だが彼らのキラキラ感を底上げしているのが、無邪気なたたずまいや爽やかなルックスに秘めた向上心なのである。これは何もないところからやる気と根性だけでのし上がってきた、先輩・ボイメンの雑草魂を継ぐところが大きい。名古屋・テレビ塔で行っている無料ライブの前後など少しでも時間があれば、チラシ配り。炎天下の日も極寒の日も、チラシ配り。スルーされることも多いそうだがコツコツと続けているチラシ配りが培ったのが、イマドキ男子には希薄なハングリー精神とコミュ力だ。

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