冬の名曲として再び脚光! ドリカム「雪のクリスマス — VERSION '16 —」の奥深い世界

ドリカム冬の名曲「雪のクリスマス — VERSION '16 —」分析

 これまで数々の冬の名曲を世に放ってきたDREAMS COME TRUEだが、2016年、あるクリスマスソングが改めて脚光を浴びている。それが、「雪のクリスマス — VERSION '16 —」だ。

 もともとは今から26年前の1990年11月にリリースされた8thシングルの表題曲だったこの「雪のクリスマス」。彼らの楽曲としては珍しくオリジナルアルバムやベストアルバムに収録されず“隠れた名曲”となっていたが、今年7月発売の『DREAMS COME TRUE THE ウラBEST! 私だけのドリカム』に、新たにレコーディングしたバージョンを収録。これがスバル新型「インプレッサ」のCMソングに起用され、注目を集めている。

『「愛で選ぶクルマ」クリスマス特別篇』と題されたCMは、家族で過ごすクリスマスの模様を描いた内容。イルミネーションの光に包まれる街の情景とドリカムの楽曲がマッチした、心温まる映像だ。

インプレッサ TVCM 「愛で選ぶクルマ」 クリスマス特別篇30秒

 このスバル新型「インプレッサ」の売れ行きも好調だ。先行予約の開始から11月14日までの約1カ月半で、国内受注台数は月販目標の約4.4倍となる1万1050台を記録。12月9日に発表された「日本カー・オブ・ザ・イヤー2016-2017」も受賞した。

 そして、CMへの注目と共に楽曲の人気も高まっている。先日発表された12月14日付の「有線J-POPリクエストランキング」(12月2日~12月8日集計)では週間1位を獲得した。

 というわけで、再び脚光を浴びることとなった「雪のクリスマス — VERSION '16 —」。ただ、ファンならずともこの曲のメロディ一に耳馴染みのある人は多いだろう。というのも、94年に同曲の英語バージョンが「WINTER SONG」としてリリースされているから。こちらは映画の主題歌やCMソングとしてたびたび起用され、98年に再びマキシシングルとしてリリースされた際に、あわせてセールスは100万枚を突破。ベストアルバム『DREAMS COME TRUE THE BEST! 私のドリカム』にも収録され、キャリアを通じても屈指の人気曲となっている。

 つまり、姉妹曲とも言えるこの「雪のクリスマス」と「WINTER SONG」は、90年、94年、98年、そして2016年と繰り返しフィーチャーされた、とても稀有な曲と言えるわけなのである。ファンからの人気も高く、昨年に開催された「史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2015」のセットリストを決める際のリクエストでも「WINTER SONG」は16位、「雪のクリスマス」は29位にランクインしている。

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