E-girls&Dream Erie、引退発表の衝撃ーー歌手・ダンサー・DJとしての功績を振り返る
E-girlsとDreamのメンバーであるErieが、2016年内をもって芸能界を引退することを発表した。
Erieは公式サイトにて「Dreamは来年の7月7日で15周年を迎えることとなります。この15年目という大きな節目を迎える中で、今自分がいる環境から大きく一歩外へ出て人生をゼロから歩み、自分の足でしっかりと立てるようにチャレンジしてみたいと思う様になりました」と説明。続けて「15年目を迎えるならおばあちゃんになるまでDreamを続けるか……新たな人生にチャレンジするならこの15年目という節目のタイミングしかないと思いメンバーに相談させて頂きました」と明かしている。
また、この発表については、Dreamのほかメンバーもそれぞれコメント。Shizukaは「Erieちゃんの強い意志と大きな決断を尊重したいという気持ちになりました」、Ayaは「14年以上を共にしてきたErieの気持ちはすぐに理解できました」、Amiは「みなさんにも、どうか彼女の選択を応援していただけたらと思います!」と呼びかけている。
Erieはこれまで、Dreamとして14年間、E-girlsの一員として5年の期間を支えてきた、グループにとっても大きな支柱というべきメンバーだ。また、彼女は他のメンバーよりもマルチな才能に長けていたといってもいい。Amiがキュート、Ayaがソウルフル、Shizukaがパワフルな歌声を持つDreamでは、艶のある歌声でボーカリストとして楽曲を彩ると、同グループ内で随一と言われていたダンススキルをE-girlsでも発揮。パフォーマーとしてダンス面でもグループを牽引していた。
そして何より、彼女の魅力を語るうえで欠かせないのが、DJとしての活動だろう。2012年からDJを始めると、都内のクラブイベントへ1人で積極的に出演し、そのスキルをメキメキ上達させた。歌・ダンス・DJとマルチに活動を繰り広げていた彼女だが、グループ内では2015年10月に「DJを突き詰めたい」という決意から、パフォーマーを卒業し、DJへと転向。E-girlsのライブではErieによるDJタイムが設けられ、彼女のDJパフォーマンスをきっかけに、LEDパフォーマンスチーム・SAMURIZE from EXILE TRIBEやE-girlsの面々が激しいダンスを披露するという場面も恒例となった。E-girlsのライブにおいては盛り上げに欠かせない存在となったわけだ。
これまでもLDHは、DJ MAKIDAIや彼とVERBAL(m-flo)、DJ DARUMAを含むPKCZ(R)をはじめ、様々な手法でクラブカルチャーとポップ・ミュージックの架け橋になってきた。DJとしてのErieは、それらのチャンネルを新たにE-girls側に発展させる存在という重要な役割を担っていただけに、今回の引退は少し残念ではある。Erieが芸能界を去ったあとも、後輩メンバーがその意思を受け継ぎ、グループがさらなる発展を遂げることを期待したい。
(文=向原康太)