嵐、関ジャニ∞、Hey! Say! JUMP…ユニゾンの特徴から見えるグループの個性

Hey! Say! JUMP

realsound_jump9th.jpg
(C)タナカケンイチ

 Hey! Say! JUMPは、恐らくほとんどの楽曲のサビがユニゾンで構成されているのではないだろうか。人数の多さを活かしてサウンドに厚みを出す様は、ユニゾンの醍醐味とも言えよう。そんなHey! Say! JUMPのユニゾンは基本的にグループの可愛らしいイメージに合うよう、高音が得意な知念侑李とグループの顔とも言える山田涼介の声を軸とし、それだけでなく楽曲によってユニゾンの軸を調整しているようにも聴こえる。例えば、八乙女光が主演を務めたテレビドラマ『ダークシステム 恋の王座決定戦』(TBS系)の主題歌「AinoArika」は八乙女の声が普段より目立つ。また、Hey! Say! JUMPらしい可愛らしさがありつつも元気な印象の「Chau #」では、メンバーの中でも元気キャラである有岡大貴の声が目立っている。人数が多い分、同じユニゾンでも楽曲によって印象を変えられるのはHey! Say! JUMPの強みと言えるだろう。

 8月12日放送の『「A.B.C-Z 今夜はJ's倶楽部」夏スペシャル』(NHKラジオ第1)にゲスト出演したNona Reevesの西寺郷太が、「ジャニーさんって、みんな見た目もカッコイイけど、声の特徴ある人選んでるのちゃうかなって」とコメントしていたように、彼らが生み出すユニゾンやハーモニーにはグループの個性が表れている。各グループのユニゾンの美しさに注目して聴いてみるのもまた面白いと思う。

(文=高橋梓)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる