ヨーロッパに亡きギタリストCHELSEAの魂を刻むーー新体制DEATH SIDE、海外フェス出演レポート

 夜になると日本からやってきた他のメンバー、MUKA-CHIN(Dr.)、ORI(Gu.)、BENKEI(Gu.)とも会場で合流し一安心。

街を散策するMUKA-CHIN(Dr.)、ORI(Gu.)、BENKEI(Gu.)

 フェスは、朝から夜中まで行なわれているようだが、昼間から飲み続けている上に翌日に出演を控えているのと、あまりの寒さに最後まで観ることなくホテルに引き上げた。

 たくさんの観客がいるOBSCENE EXTREMEフェスの来場者は、ほとんどが会場内にあるテントサイトでキャンプをしている。

 このテントサイトにもステージがあるらしく、朝からブラストビートが鳴り響き、ほぼ寝られないとの噂も聞いた。

 幸い筆者のバンドはホテルで宿泊することができ、翌日朝食をとってからメンバーのうち3人は市内散策に出かけた。戻ってきてからMUKA-CHINの婦人とドイツに住む友人も合流し、小パーティー。

 迎えに来てもらう連絡を入れ午後3時頃に会場へ到着すると、この日は雨も上がり観客も昨日より多く、昨日よりも更にクレイジーなライブになりそうだ。

 この日はメインアクトにイギリスのEXTREME NOISE TERRORが出演し、VARUKERSのRAT率いるWARWOUNDと我々DEATH SIDEなどのハードコアパンクバンドが出演するためか、昨日よりもパンクスの数が多いように感じた。

VARUKERSのRAT率いるイギリスのWARWOUND。素晴らしいライブだった。

 そうこうするうちに、VARUKERSのヴォーカルRAT率いるWARWOUNDが始まる。初めて観るバンドだが、さすがハードコアのヴォーカリストとしては超一流であるRATのヴォーカルは素晴らしく、曲もVARUKERSの曲をアレンジしてやっていたりなど懐の深さが感じられ、嫌が応にも盛り上がってくる。

 そしてDEATH SIDEの出番がやってきた。このメンバーで一度ライブを経験しているからか、良い緊張感で本番を迎えられた。

DEATH SIDEのライブの様子。

 あとはヨーロッパの地にCHELSEAの魂を、日本のハードコアパンクを刻み込むだけだ。

 司会による紹介が終わり、ライブがスタートした瞬間から全てを注いだ。何と言おうが、CHELSEAがつくった曲が今ここで放出されている。絶対にCHELSEAもここにいるはずだ。

関連記事