アイドルネッサンス『シブヤで2周年を感謝するネッサンス!!』ライブレポート
アイドルネッサンス、3年目は全国の“君の街まで” アジカンカバーも披露した2周年ライブレポ
アコースティックパートが終了し、ライブは後半戦に突入。新井がデビュー3年目を迎えるグループの目標を、「3年目は日本全国いろいろなところをまわってライブをすることを目標に頑張っていきたいと思います! もっとたくさんの方に知っていただきたい。そんな気持ちを込めて今日は新曲を準備してきました!」と叫び、ASIAN KUNG-FU GENERATION「君の街まで」を初披露した。ギターによるアルペジオのイントロから新井、南端まいなへと歌い継ぎ、サビでは石野が艶やかなファルセットで歌い上げる。原曲とは違い大サビ終わりのDメロに短いアウトロがついているのが特徴的なアレンジだ。そして、3年目に突入し、“全国”をまわることを目標に掲げたアイドルネッサンスにとって<君の街まで飛ぶための歌>という歌詞もぴったりの内容である。その後も、ライブでのキラーチューン「恋する感覚」や「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」を畳み掛け、ラストには躍動感溢れるダンスチューン「シルエット」を披露し会場は拍手喝采となった。
本編最後には、メンバー1人ひとりがライブの感想、グループの今後についてコメントした。はじめに宮本茉凜は、「3年目に突入するということで、これから変わっていくものもあると思うけど、みなさんには変わらずついてきて欲しいし、私たちには立ちたい場所があります」と力強く話した。次に百岡古宵は、「このワンマンライブはみなさんと作り上げた最高のライブです。2年間支えてくださったみなさん本当にベステンダンクー!」と高野寛の「ベステンダンク」(ドイツ語で「Thank you very much」の意)を引用し挨拶すると、会場には百岡のコメントの上手さに拍手が起こった。百岡の隣の石野は、「アイドルネッサンスは、『アイドル』と『音楽』(を聴かせる)の二面性を持っていると思っていて、今年はロックフェスとかにも出ていろんな音楽ファンのみなさんが私たちのことを好きになってもらえたらなと思っています」と夏に向けての目標を宣誓した。
次に南端まいなは、「来年の5月4日は今の3倍、4倍のお客さんと3周年記念ができるようにこれからも頑張ります!」と述べ、沖縄出身の比嘉奈菜子は、「ここにいるみなさんとどうしても沖縄に帰りたいです!」と2ndワンマンライブに引き続きのアピール。最後に、新井は「初めてレギュラー公演を行った時、客席の人数が62人だったんだよね。今日、たくさんの方が来てくださって、これが私たちの2年間だったのかなって、心から実感しています。3周年、4周年ってなった時に、今この瞬間も『あの時はああだったよね』って思えるように、みなさんと一緒に走り続けていきたいなと思っております!」と笑顔ながらに語り、続けて「私からみなさんにどうしても伝えたいことがありまーす! みなさん、ベステンダーンク!」と百岡に向かってどや顔で指差した。百岡の渾身の決めセリフを被せた新井に対して、石野が「こよちゃん、昨日の夜から『私、ベステンダンクって絶対言う!』って言ってたの」と明かすと、新井は泣き笑い続ける百岡に「『(ベステンダンク……いいね!)』って思っちゃったの。待って、泣かないで……」と謝罪し会場は大きな笑いに包まれ、ライブ本編は幕を閉じた。
アンコールを受け再びステージに登場した6人は、「Yeah! Yeah! Yeah!」を爽やかにパフォーマンス。最後に改めて新井が「これからアイドルネッサンスの3度目の夏がやってきます! もっとたくさんの方にアイドルネッサンスを知っていただきたいという願いを込めて、『アイドルネッサンスを大きくするネッサンス!』という目標を掲げて夏を突っ走っていきたいと思います!」とアナウンス。続けて、新井が「簡単なタイトルですけど、メンバーの思いが詰まっているのでみなさん受け止めてくださいね。そんな夏に向けた1曲を最後に歌わせてください!」と叫び、全員で声を揃えて「夏の決心!」とタイトルコールをした。
思い起こせば、2ndワンマンライブでも最後に宮本が「2周年ライブが終わるとまた熱いアイドルネッサンスの夏がやってきます! 次の夏に向けてこの歌を歌って終わりたいと思います!」と元気良く叫び「Dear,Summer Friend」をパフォーマンスしていた。この日にも披露していた「星のラブレター」は<あんなに楽しかった夏休みだったのに>と思いを巡らせる曲だ。ライブ終演後、スクリーンには6月11日にニッショーホールにて候補生を含めた「アイドルネッサンス部」の新体制を発表する公演『新体制お披露目するネッサンス!!』を開催することが発表された。冒頭にも先述した通り、この日オープニングアクトとして出演した候補生は次回アイドルネッサンスの新メンバーとして加入する可能性もあるということだ。変革の時を迎え、3倍も4倍も大きくなった姿で全国をまわることができるのか。アイドルネッサンスの3度目の夏が来る。
(取材・文=渡辺彰浩/写真=MITCH IKEDA)
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■セットリスト
5月4日(水)TSUTAYA O-EAST
アイドルネッサンス『シブヤで2周年を感謝するネッサンス!!』
アイドルネッサンス候補生
1.愛のしるし
2.春が来て僕たちはまた少し大人になる
3.Neo Disco
4.手を打ち鳴らせ!!
アイドルネッサンス
1.ミラクルをキミとおこしたいんです
2.お祭りマンボ
3.YOU
4.テレフォンNo1
5.う、ふ、ふ、ふ、
6.星のラブレター
7.Good day Sunshine
8.7COLORS-Over The Rainbow-
9.金曜日のおはよう
10.17才
11.ベステンダンク(acoustic ver.)
12.スパイダー(acoustic ver.)
13.Happy Endで始めよう(acoustic ver.)
14.Rain(acoustic ver.)(新曲)
15.君の街まで(新曲)
16.恋する感覚
17.太陽と心臓
18.ドカン行進曲(己編)
19.あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう
20.シルエット
EN1.Yeah! Yeah! Yeah!
EN2.夏の決心
■イベント情報
『新体制お披露目するネッサンス!!』
6月11日(土)
日本消防会館(ニッショーホール)
14:00/15:00
前売4,000円(全席指定)
一般発売:5月21日(土)
■リリース情報
アイドルネッサンス『アワー・ソングス』
発売:2016年3月23日(火)
価格:¥3,000+税
<収録曲>
1.YOU(大江千里)
2.初恋(村下孝蔵)
3.べステンダンク(高野寛)
4.あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう(岡村靖幸)
5.タイム・トラベル(原田真二)
6.夏の決心(大江千里)
7.STILL LOVE HER(失われた風景)(TM NETWORK)
8.-SKIT-
9.17才(Base Ball Bear)
10.太陽と心臓(東京スカパラダイスオーケストラ)
11.金曜日のおはよう(HoneyWorks)
12.恋する感覚(Base Ball Bear feat -feat.花澤香菜)
13.ガリレオのショーケース(UNISON SQUARE GARDEN)
14.Yeah! Yeah! Yeah!(androp)
15.Funny Bunny(the pillows)
アイドルネッサンス
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