sleepy.ab・成山剛の初ソロアルバムを通して見る、札幌拠点アーティストの成熟

「ladifone」MV

 デビュー時以来、再びタッグを組んだSHIZUKA KANATAこと田中一志は、sleepy.abの他にもthe blondie plastic wagonやHIGH VOLTAGEらも「Chameleon Label」から輩出してきたプロデューサー。彼自身、2013年に北海道在住、出身のミュージシャンを迎えた作品をリリース。エレクトリックと民族楽器を融合した自身の作品はもとより、近年このレーベルからリリースしたSiMoN、two people soup onなどもジャンルレスな音楽性を持っていて面白い。

 sleepy.abはライブハウス以外のライブが他のバンドに比べて多いのも特徴だ。札幌の中心部から離れた芸術の森の野外ステージでアコースティック編成にストリングスを迎えたライブはライブ・アルバムとしてリリースされている。先日、6回目の開催を終えたこの会場でのイベント「OTO TO TABI 2016」に彼らはアコースティック編成で出演したが、他の出演者はKoji Nakamura、青葉市子、天才バンド、長岡亮介(ペトロールズ)、蓮沼執太、D.A.Nなど、東京からも羨望の眼差しが送られるような面々である。成山はこのイベントに関連した企画「音楽と日本酒のマリアージュ」に登壇。地元に根付いた活動にある種の成熟を見る。札幌拠点のバンド/アーティストとそこから広がるカルチャーは新たな局面を迎えているようだ。

■石角友香
フリーの音楽ライター、編集者。ぴあ関西版・音楽担当を経てフリーに。現在は「Skream!」「NEXUS」「EMTG music」「ナタリー」などで執筆。音楽以外にも著名人のテーマ切りインタビューの編集や取材も行う。

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