「ミセスにまつわる12(TWELVE)のメッセージ」対談編
Mrs. GREEN APPLEと[Alexandros]の“共通点”とは? 親交あるメンバー3名による特別対談
Mrs. GREEN APPLEが1月13日にリリースしたメジャー1stフルアルバム『TWELVE』の発売を機に、リアルサウンドでは「ミセスにまつわる12(TWELVE)のメッセージ」と題した特別企画を展開。「Mrs. GREEN APPLEとはどんなバンドなのか?」ということを、関係者や本人メッセージ、コラムを通して紹介してきた。今回は、いよいよMrs. GREEN APPLE大森元貴(Gt. Vo.)と若井滉斗(Gt.)へのインタビューを敢行。プライベートでの親交もあるという[Alexandros]白井眞輝(Gt.)をゲストに迎え、音楽ライターの石角友香氏がそれぞれのバンド観や共通点について話を聞いた。(編集部)
「人間的に興味を持ったからライブに行ってみたかった」(白井)
――白井さんが、Mrs. GREEN APPLEと初めて会った時の印象はどんなものだったんですか?
白井:2015年の『RUSH BALL』というフェスに出演したとき、バックヤードにメンバー全員で挨拶に来てくれたんですけど、俺はとりあえず酔っ払ってたんで、何を喋ったのかよく覚えてなくて。「いい人たちだな」「若いのにしっかりしてるな」みたいな(笑)、印象はありましたね。
若井:僕、普通にファンなんです。中学生の時、「Waitress, Waitress!」がきっかけでむちゃくちゃハマって。洋楽を聴いていたので、いい意味で日本のバンドっぽくないというか、洋楽のいいところをすごく吸収してるバンドだなと思ってました。
――その時は若井さん、大森さんは洋楽は何を聴いていたんですか?
若井:レッド・ホット・チリ・ペッパーズとかオアシス辺りを聴いてました。
白井:ルーツが似てますね、うちと。
――白井さんは、昨年の9月にShibuya WWWで行われたミセスのワンマンライブに足を運ばれたそうですが、8月にフェスで出会い、すぐ彼らのライブを見てみたいと思ったきっかけは?
白井:挨拶に来た時の印象が頼もしかったというか。人間的に興味を持ったから行ってみたかったっていうのはありましたね。ただならぬオーラというか、雰囲気があったんで。で、見に行くライブが初ワンマンと聞いていて、自分が初ワンマンをやったときの気持ちを思い出しながら行ったら、けっこう落ち着いていたというか。皆さん堂々としててすごいなと思ったんですよ。むしろすでにShibuya WWWを席巻できているし、しかもこの若さで(笑)っていうところが一番印象に残っています。
大森:ありがとうございます…(笑)。いやー、あの日はすごかったですよ、ほんとに。人生で一番緊張した日でした。
――白井さんの中で、ミセスの楽曲や音楽性で惹かれた部分は?
白井:楽曲のエネルギーがすごいな、と。たぶん元貴くんの感性や作曲センス、声もよくて、バンドのパワーとの折り重なり方がすごいんだろうなと思いますね。あと意外と、滉斗くんがロックライクなギタリストなんで、そこが僕的にはポイントですね。
若井:(照れる)。
白井:あと、年齢差がこれだけあると、聴いてる音楽が違うことが多いと思うんですけど、けっこう同じで。俺もレッチリもオアシスも好きだし。それに、アベ(フトシ)さん好きだしね?
若井:そうですね。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのアベさんが大好きで、買ったギターも全部、赤・黒なんですよ。形から入るタイプなんです。やっぱ自分で弾いてて、ライブ中にギターを見てテンションが上がるかどうか? とか、そこはこだわりかもしれないですね。白井さんのギターへのこだわりってあるんですか?
白井:なんでしょうね? 335(ギブソンES-335)をずっと使い続けてるんですけど、別に335使いたかったわけじゃないんですよ。なんで335になったかって言うと、俺がバンドに入ってきたのが9年前ぐらいで。それもギターじゃなくて、ベーシストから入ってきたんです。そこから新しいギターを買わなきゃいけないっていうので、メンバーにゴリ押しされて335を買う羽目になったというか。ほんとはエクスプローラー欲しかったんだけど。
大森・若井:ははは。
白井:で、そっからずっと335使い続けてきて、今に至るんだけども。だから「335使い続けること」に何かこだわりを持ってるのかな? と最近思いますね。