NEWS、2016年はグループとして幅を広げる一年に? 新曲の直球メッセージから読み解く
本日1月22日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)で、NEWSが新曲「ヒカリノシズク」を披露する。
同曲はグループにとって20枚目のシングル『ヒカリノシズク/Touch』の表題曲であり、9日より放送中の加藤シゲアキ原作・出演ドラマ『傘をもたない蟻たちは』(フジテレビ系)の主題歌。若者へのメッセージを力強く、かつ切なく歌ったバラードで、ファンでなくとも聴き込んでしまうような質の高いJ-POPに仕上がっている。
4人になってからのNEWSは、「チャンカパーナ」や「KAGUYA」などの個性的な楽曲のリリースが続いていた。加藤が作家として頭角を現しグループに追い風が吹いている今、直球のバラードである「ヒカリノシズク」を含むシングルがリリースされる意図はどこにあるのか。ジャニーズに詳しい芸能ライター・佐藤結衣氏が、グループの現状をふまえて考察する。
「『ヒカリノシズク』はJ-POPとして洗練され、ストレートなメッセージのこめられた一曲です。今このような曲がリリースされるのは、加藤さんが作家として注目されているタイミングで、独自性よりも普遍性のある楽曲が必要だと判断されたからではないでしょうか。NEWSの近年のシングル曲は、ポップでありながらも個性が際立っていました。歌詞にインド語や古き日本の雰囲気など、国際色を取り入れたものも多くあります。ファンにとっては非常に楽しい反面、それ以外の人にとってはややハードルの高い方向性でした。今回はそういった意味で、ファン以外の方々にも広く受け入れられやすい曲になっていると思います。一方で、ファンにとってはまた違った聴き方のできる曲でもあります。詞やMVでは“雨”がキーワードになっていて、これが相次ぐメンバーの脱退など、彼らにこれまで降りかかってきた“試練”の比喩とも受け取れるのです。曲調も相まって、今夜のMステのパフォーマンスを見ながら、じんと来てしまうファンも少なくなさそうです」
同曲の歌詞には、悩みや葛藤を抱える人を包み込み、前へ進めるようそっと後押しするメッセージが込められている。NEWSのメンバーにとっても、自身の姿を重ね合わせることができる一曲となりそうだ。また、これまで以上に注目の集まる現在の状況を経て、グループとしての活発な活動を期待したいと佐藤氏は続ける。
「メンバーそれぞれに長所がありポテンシャルの高いグループなので、今年こそ冠番組をスタートさせて欲しいです。NEWSのメンバーは、かなりの個性派揃い。歌唱力の高い手越さんは他者を圧倒させるほどの自由奔放さを持ち、同じくハーモニーの上手な増田さんはこだわりの強い職人気質で、衣装も手がけるほどのファッション好き。グループ最年長の小山さんは全員のまとめ役で、報道番組のメインキャスターも務める司会力を兼ね備えています。加藤さんはサブカルチャーに強く、小説を書きはじめて今の活躍に至る。メンバーが4人になって約5年が経ち、それぞれの個々の活動が実を結んできました。このタイミングなら、音楽だけではなくバラエティでも一歩進んだフィールドに出られるはずです」