欅坂46結成記念インタビュー

欅坂46、初のメンバーインタビュー 上村莉菜・鈴本美愉・平手友梨奈が語る“これまでとこれから”

 2015年8月21日、乃木坂46結成から4年後の同じ日、同じ場所で結成されたアイドルグループ・欅坂46。乃木坂46に続く「坂道シリーズ」第2弾として誕生した彼女たちだが、今のところ乃木坂46にとって妹分になるのか、それともライバルグループになるのかはまだ明言されていない。そんな中、10月からはレギュラー冠番組『欅って、書けない?』(テレビ東京系・関東ローカル)がスタートし、11月にはファンへのお披露目イベントとなるお見立て会を実施。12月16日にはフジテレビ系『2015 FNS歌謡祭 THE LIVE』で乃木坂46のみならずAKB48グループ、モーニング娘。や℃-uteなどのハロー!プロジェクト所属グループ、ももいろクローバーZや私立恵比寿中学など、スターダストプロモーション所属の先輩アイドルたちと同じ舞台に立ち、初パフォーマンスを披露したばかりだ。

 結成から4カ月が経った今、彼女たちは何を考え、どんなグループを目指しているのか。このインタビューではメンバーの上村莉菜、鈴本美愉、平手友梨奈に個々のパーソナリティについてやオーディションを受けたきっかけ、そしてグループでの活動や将来の目標について、話を聞いた。(西廣智一)

欅坂46に入るまでの生活

──まず最初に、皆さんの幼い頃の話を聞きたいと思います。小さい頃、特に印象に残っていることは何かありますか?

鈴本美愉(以下、鈴本):家族と出かけることが多かったんですけど、一番思い出に残ってるのは、いとこの家で餅つきをしたことです。私、今は結構暗い感じなんですけど(笑)、小さい頃は全然そんなことはなくて。喋るのが大好きで、明るいねとか元気だねとか大きい声だねとかいっぱい褒めてもらった記憶があります。学級委員もやっていました。

──なぜ明るいキャラクターが続かなかったのでしょうか。

鈴本:高校2年生の終わりごろ、自分でもよくわからないんですけど……急に1人が好きになったんです(笑)。

──なんとなくそういう気分になっていったと。今はグループで活動していますが、大丈夫ですか?

鈴本:あははは。はい、大丈夫です(笑)。

上村莉菜(以下、上村):私も小さい頃からよく家族旅行に行ってました。今とあんまり変わらず、明るく元気で活発で、よくケガをする子供だったんです。

──周りの友達からはどういうふうに言われてました?

上村:今もですけど、身長が小さくてクラスでもずっと一番前だったので、それをネタにいじられることがあったり。でも、やると決めたことは最後まで頑張るタイプなんですよ。習い事も最後まで続けて、中1ぐらいまでは勉強も頑張って100点とか取っていました。けど、中2から授業についていけなくなって、まったく勉強をしなくなってしまって……。よく親に怒られましたけど、それでもなんとか生きてきちゃったんです(笑)。

平手友梨奈(以下、平手):私が一番印象に残ってるのは、小さいときに豆まきの豆を鼻の中に詰めて、取れなくなって夜中に病院に行ったことです(笑)。

──えっ?(笑) どうして鼻に入れてみようと思ったんですか?

平手:詰めてもたぶん取れるだろうなと思って遊んでたんですけど、結構押し込んじゃって(笑)。

──かなり衝撃的な記憶ですね。じゃあ小さい頃は思いついたことをどんどん行動に移すタイプでした?

平手:はい。とにかく元気で声が大きくて、『となりのトトロ』のメイちゃんみたいな感じでした。

左から、平手友梨奈・上村莉菜・鈴本美愉。

オーディションを受けた理由

──皆さんそういう幼少時代を過ごしてきたわけですが、もともとアイドルには興味はあったんですか?

鈴本:私はAKB48さんの前田敦子さんが大好きだったんですけど、AKB48さんが活動している姿を見て、私もやってみたいなという思いからダンスを習って。あるとき友達から「欅坂46のオーディションを受けない?」と誘われたのが、応募したきっかけでした。

上村:私は小さい頃からアイドルが好きで。モーニング娘。さんが一番好きだったので、お母さんとコンサートにも行ってました。で、中2のときにAKB48さんが流行って、自分も大好きになって、その公式ライバルグループの乃木坂46さんも大好きになって。他にも、ももいろクローバーZさん、私立恵比寿中学さん、チームしゃちほこさんなど、アイドルが全般的に好きなんですけど(笑)。で、乃木坂46さんの清楚な雰囲気に憧れていて、オーディションを受けました。

──アイドル好きでも、見てるだけで満足してしまうタイプと、自分も同じようになりたいと思うタイプがあると思いますが、上村さんは自分でやってみたかった?

上村:はい。やってみたいと思ったのは高校3年のときで、母がオーディションのことを教えてくれたんです。

──じゃあご両親は芸能活動には好意的?

上村:もう親バカ全開で(笑)。雑誌に1ページしか載ってなくても、5冊買っておじいちゃんおばあちゃんにあげたり、出演番組も全部録画して夜中に観てくれたりしています。

──ありがたいですね。では平手さんは?

平手:アイドルを知ったのは小学4年生ぐらいのときで、確かAKB48さんの「ポニーテールとシュシュ」が流行っていた頃でした。私の場合はアイドルになりたくてオーディションを受けたわけではなくて、自分を変えたくて受けたんです。

──自分を変えたいと思うきっかけが、何かあったんですか?

平手:学校にいるときの私は家にいる時のように自分を出せなくて、そんな自分があんまり好きじゃなかったんです。でも本当の私の性格は明るいほうだと思っているので、その明るさをちゃんと前に出して、誰かを勇気づけられるような存在になりたいなと。

──乃木坂46に対しては最初、どういう印象がありましたか?

上村:私はたぶん欅坂で1、2を争うほどの乃木坂46オタクで、握手会やライブにも行ってたんです。そういうアイドルとして活動する乃木坂46さんしか見たことがなかったんですけど、実際にお会いすると本当に優しくて、人柄も素晴らしいなって。『FNS歌謡祭』の控え室でも、誕生日が一緒の衛藤美彩さんや、秋元真夏さん、高山一実さんが気さくに話しかけてくださったり、写真を一緒に撮ってくださったりして、とても嬉しかったです。

鈴本:乃木坂46さんのことはあまり詳しくなかったんですけど、スカートの丈が長くて、清楚で落ち着いていて、AKB48さんとは違う雰囲気があるなと感じていました。初めてお会いしたのはレッスン場だったんですけど、入ってきたときから輝きというかオーラというか、全然違っていてすごいなと思いました。

平手:すごくキレイで可愛くてキラキラしていて、本当にすごいなって思いました。

──平手さんはブログに、生駒里奈さんと一緒に撮った写真をアップしてましたよね。

平手:はい(笑)。生駒さんからいろいろアドバイスをいただいたんですけど、すごい努力をしてきた方だから言葉の重みがあって。ひとつひとつの言葉が心にグサッときて、本当にすごい人だなと思いました。

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