舞台『ジャニーズ・ワールド』今年も開幕! 主演のSexy Zone・佐藤&中島が見せた成長とは
本年度で4回目となる舞台公演『ジャニーズ・ワールド』が12月11日、東京・帝国劇場で初日を迎えた。
2012年からスタートし、毎年恒例となっている本舞台。ジャニー喜多川氏が制作、構成、演出を務め、ジャニーズの真骨頂ともいえるさまざまな演出が見られる。歴代のキャストには、Hey! Say! JUMPやSexy Zoneなど勢いのあるグループから、まだメジャーに出ていない次世代のJr.まで、若手を中心とした新旧のメンバーを起用。アイドル・グループの域を超え、プロのエンタテイナーとしてのパフォーマンスが見られることも醍醐味となっている。
あらためて、本舞台『ジャニーズ・ワールド』の魅力とはどういったところか。そして本年度の公演ではどこに注目すべきか。ジャニーズに詳しいライターの佐藤結衣氏に聞いた。
「本舞台は、堂本光一さんの『Endless SHOCK』や滝沢秀明さんの『滝沢歌舞伎』をはじめとするジャニーズ舞台の総集編。たとえば水を使った装置やフライングなど、これまで登場した演出がすべて詰め込まれているので、迫力もたっぷりです。
ストーリーは“少年とプロデューサーによる時空を超えた旅”といったもので毎年おなじみですが、キャストは少しずつ変わっています。本年度の主演は、2013年度から連続で出ているSexy Zoneの佐藤勝利さんと中島健人さん。彼らを操るプロデューサー役は、昨年の錦織一清さん(少年隊)から本年度は内博貴さん(ex.NEWS)にバトンタッチしました。舞台が今年で4年目を迎えたことで、コアなファンは次の展開を知りながら観ています。今回はどこをマイナーチェンジさせてくるのか、細かな部分に注目したいですね」
本年度でいうと、佐藤の登場する殺陣のシーンで、歌手・森進一の演歌を挿入したことが新たなエッセンスとなっている。曲は過去に森がカバーした、NEWSの「ありがとう・今」。当初この演出はなかったのだが、初日のジャニー氏のひらめきで加えられたそうだ。
「演歌を入れるという演出は目新しいですよね。ジャニーズの舞台は変更の繰り返しで、ジャニーさんがゲネプロの段階で『ちがう』と言って初演までに変更することがあります。稀に、プログラムごと無くしてしまうこともこともあるそう。一見すると突飛なアイデアですが、その指示が最終的に『やってよかったね』と言われているのは、エンターテイナー・ジャニーさんの凄さだと思います」
そうしたジャニー喜多川氏の演出に忠実に、主演を務めるのがSexy Zoneの佐藤と中島。2013年から引き続き抜擢されていることでジャニー喜多川氏の信頼も厚いと見えるが、今回はどのようなところに注目すべきだろうか。
「2年目からSexy Zoneの年長3人が主演となり、昨年は菊池風磨さんが抜けてマリウス葉さんが入り、今年は佐藤さんと中島さんだけになりましたね。一貫してストーリーが同じということで、『ジャニーズ・ワールド』では彼らの成長が定点観測できるんです。また毎回プロデューサー役の先輩が変わるので、まだ若いSexy Zoneにとっては良い刺激になるでしょう。後輩でも毎年新たに参加するグループが出るので、Sexy Zoneが自ずと全体をまとめていく役割になります。こうした経験を積んで、舞台に立つ者としての素養を培い、逞しさを増していってほしいですね」