WHITE ASH、音楽的歩みをセットリストで示した夜ーー代官山UNITツアーファイナルレポート

WHITE ASH代官山レポ

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 続くMCで、メンバーそれぞれが久しぶりに披露した楽曲への思い出などを語ったあとは、のび太が「前半のパンチのある楽曲よりさらに濃いブロックをやろうと思っています」と宣言し、後半戦がスタート。レッド・ツェッペリン「天国への階段」へのオマージュを感じられるオープニングが印象的な「Casablanca」から、「Number Ninety Nine」「Crowds」などのハードなロックナンバーで畳み掛け、今回のライブのハイライトとも言える新曲「Insight」へと一気に繋いでいく。オーディエンスを徹底的に踊らせた後は、本編最後の一曲として、新シングルより「Aurora」を披露。荘厳なバラード曲で会場を包み込み、余韻たっぷりにメンバーはステージを去った。

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 アンコールの拍手に呼ばれ、山さんがひとりで登場すると、いつものように一人語りを始める。このツアーがいかに素晴らしいものだったかを、山さんは真面目に熱く語り、オーディエンスも温かく聞き入れるが、途中でのび太が茶化し始めるのはいつものことだ。この気のおけない仲間同士のやり取りも、WHITE ASHの良いところである。メンバーのサインの入ったタオルなどを客席に放ってプレゼントするなど、ファンサービスを行った後は、いよいよアンコール曲へ。1曲目「And Gypsy」を終えると、ライブ中にのび太から発表があった来春リリース予定のアルバムから、新曲「Blaze」の最速披露が。その勢いのまま「Stranger」とライブアンセムを続けざまに披露し、アルバムへの期待値が高まる中、ツアー最終公演は幕を閉じた。

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 これまで筆者は、彼らのライブに5回ほど通っているが、今回は特にメンバーたちに余裕が感じられたのが印象的だった。演奏はいつも通り最高にカッコイイのだけど、それをサラリとやってのける、良い意味でのクールさが垣間見えた。メンバーたちの表情も本当に楽しそうで、その気持ちが自然と伝わってくるような、快いパフォーマンスだった。リクエスト・コーナーを設けていたのは、バンドとして円熟してきたことの表れでもあるだろう。ストーリー性のあるセットリストとともに、その実力が確実に次のレベルへと達していることが伺えるライブだった。一作ごとに進化を遂げ、日本のロックシーンの中で確固たるポジションを築きつつある彼らは、次にどんな音楽的挑戦を見せてくれるのだろうか。

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(文=松田広宣/撮影=柴田恵理)

■ライブ情報
『WHITE ASH “Cycle”』
12月6日(日)いわきclub SONIC  Open/Start 17:30/18:00
12月13日(日)渋谷CLUB QUATTRO Open/Start 17:00/18:00
11月7日より一般発売中

■ニューシングル商品情報
『Insight / Ledger』
発売:8月5日(水)
価格:
ガッチャ盤(期間限定)¥1,200 + tax
通常盤 ¥1,200 + tax

ガッチャ盤(期間限定)
<収録曲>
M.1 Insight
M.2 Ledger
M.3 The Phantom Pain
M.4 Aurora
・アニメ「GATCHAMAN CROWDS insight」オリジナルジャケット仕様

通常盤
<収録曲>
M.1 Ledger
M.2 Insight
M.3 The Phantom Pain
M.4 Aurora
・『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』巻き帯仕様
※ガッチャ盤と通常盤では収録曲順が異なる。

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