ななみが最新作&路上ツアーを経て考えたこと「昔の自分に喝を入れられてる気がした」

ななみが新作を経て気付いた“初期衝動”

NANAMI SILENT STREET LIVE 2015「この歌は、街を黙らせる。」

 

「いいお姉さんに……なっていきたいですね」

ーーわかりました。で、ななみさんはこのアルバムの制作の一方で、初夏からずっと路上ライブをやってきましたね。

ななみ:そうですね、もう次(11月7日)で終わるんですよ。やっと73回が終わります! 5月から半年やりましたね。

ーーそもそも、なぜ路上でやろうと思ったんですか? アルバムを出したら、普通は都市圏ツアーですけど。

ななみ:ねえ? 私もそれをしたかったし、スタッフに路上ライブをすると言われても、すごい複雑でした。それまではNHKホールのイベントとかで唄わせてもらってたのに、路上で唄うのは自分的に納得できないところもあったけど。今は屋根があるところでライブできるだけでうれしいんですよ。警察が来ないだけでうれしいんです。

ーー(笑)実際、路上でのライブ中に注意されてましたよね。

ななみ:はい(笑)。だからこう思えるようになったのは、人間としての進化だなと思ってます。ファンにも、スタッフにも、めっちゃ感謝できるようになったんですよね。ひとりじゃ何もできないし、近いから「ななみさん、今日は体調悪そうだな」「何かイヤなことあったのかな」とかまで見えちゃうじゃないですか。ぶっちゃけ、私も「今日は笑顔で物販できないわ」って時もあったんです。暗い時もあるし。そこでファンが感じ取ってくれて、気を遣ってくれたりして……そこで気を遣ってもらったのは悪いんですけど、でも一緒に成長できたところがすごくあって。だから私だけでやったものじゃないなって思いました。ひとりひとりと話して、いろんなところに行って、イヤな思いして、いい思いもして。人間的にすごく成長できたツアーになりましたね。

ーーじゃあ人間観察が好きなななみさんとしては、そうして路上ライブでいろんな人を見て、今どんなことを思ってます?

ななみ:えーと……私の周りにいる人は、みんな優しいですね。自然と人間観察はしちゃうんですけど、「いい人だなあ」と思う人が多いです。だけど自分がどう見えてるんだろうということに関しては、一生わかんないですね。もう最悪な人かもしれないし。

ーー最悪な人とは思わないですけどね(笑)。でも、その人間的なところでも、あとはアーティストとしての音楽的な部分でも、経験が積み重なって、成長している気がします。

ななみ:ほんとですか。どんどん明るくなっていってませんか?

ーーそうですね。性格も開けていってる気がします。

ななみ:開けすぎてないですかね? ほんとにデビュー当時の私とか、もう……今思うと暗かったなと思います。

ーーいや、それよりもっと以前の話をマネージャーさんから聞いたことありますよ。「上京した頃のななみは、ほんとに心を開いてくれなかったんです」って。

ななみ:ああ、そうですね! 当時のマネージャーには「大人を全員疑ってたよね」って言われました(笑)。今は私も大人だから、子供に疑われないようにしています。いいお姉さんに……なっていきたいですね。まだわかんないですけど(笑)。

■リリース情報
『Lovin’ you あなたと繋がる6つの方法』
発売:11月11日(水)
価格:¥1,667(税抜)
【収録曲】
・「Lovin’ you」
・「CHASER」
・「ノイズ」
・「孤独を埋める方法」
・「花の色」
・「僕らの糸」
全6曲収録

■ワンマンライブツアー情報
「ななみ 2015 tour “あなたが、生きますように。”」
11月14日(土) 福岡 福岡イムズホール 
11月27日(金) 東京 キリスト品川教会グローリア・チャペル
11月29日(日) 大阪 心斎橋JANUS

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