井口昇監督、中川大志、武田玲奈出演ーーHaKU・MV制作レポート 「甘酸っぱい脱出劇を表現」
HaKUが11月18日、ニューシングル「衝動」をリリースする。そのMVが本日10月30日、動画サイト『Gyao!』にて先行公開された。(http://po.st/hakushodogyao)撮影が行われたのは9月中旬、都内の某スタジオ。リアルサウンドはその現場に潜入し、今回はMV制作レポートを掲載する。
今作「衝動」は10月25日(MBS/TBSは10月27日〜)からスタートしたTVドラマ『監獄学園-プリズンスクール-』のオープニングテーマに起用されている、HaKUにとって初のドラマタイアップシングル。原作は2011年から『週刊ヤングマガジン』(講談社)で連載中の人気マンガであり、今回のドラマ化で監督を務めるのは、映画『片腕マシンガール』や『電人ザボーガー』、『ヌイグルマーZ』などの作品で知られる鬼才・井口昇氏だ。「衝動」のMVも同じく井口氏が監督を務め、ドラマで主人公・藤野清志役の中川大志、千代役の武田玲奈が出演、ドラマ制作スタッフが撮影を行うなど、『監獄学園』の世界観を色濃く反映したMVとなっている。
スタジオに入ると、この撮影のために特注されたという電話ボックス程の大きさの“監獄”が2つ置かれていた。撮影はちょうど「衝動」のサビ――HaKUの演奏と中川大志、武田玲奈のダンスが合わさるシーンに差し掛かっている。HaKUのメンバーと中川、武田はこの日が初めての顔合わせだったようだが、囚人服をイメージした衣装を着た役者の二人の姿に、HaKUのメンバーからは「かわいい!」「似合ってる!」と声があがり、現場が和んだところで撮影が始まった。このシーンの見所はバンドの演奏とダンスとの掛け合いであり、後のインタビューでHaKUの辻村有記(Vo&Gu)と中川、武田は次のように語った。
「『衝動』は人と人との間で起こる心の揺れ動く様を歌っていて、今回のMVでは、その表現方法として「ダンス」を入れていただいたんですが、中川くんと武田さんのダンスが素晴らしすぎて、ただただ負けないようにと必死でした。ふたりの繊細なダンスと対比する為にバンドならではの肉体的な演奏をすることを心がけました。自分の中で表情、身体の動きに意味を持たせて伝えるのを心がけて、手の動きひとつにしても、この言葉を届けるには握った方が良いのか、開いた方が良いのか、突き出した方が良いのかなど、ひとつひとつ自分の中での正解を見つけ出すのが難しかったです」(辻村有記)
「久々にダンスを踊って楽しかったです。振り付けはすぐに覚えられましたが、武田さんとタイミングを微妙にズラして踊る振りなどは、少し難しかったです。他のシーンでもダンスがあって、怒りや、恐怖などの感情を全身を使ってダンスで表現するのが難しかったですね。HaKUの皆さんの演奏はとても迫力があって、カッコ良い演奏を目の前にして、ダンスも気合が入りました」(中川大志)
「中川さんとのダンスは振り付けの先生とたくさん練習しました。撮影ではHaKUさんの演奏している姿をずっと後ろから見ていたので、正直言うともっと正面から皆さんの演奏している姿を見たかったです! このシーンはHaKUさんとの素敵なコラボになっているので要チェックです」(武田玲奈)
井口監督や振付師の細かな演技、ダンス指導があり、大きなNGもなく、撮影は順調に進んだ。初コラボとは思えない見事なコンビネーションで、わずかなテイクで井口監督から「OK!」という声がかけられる。監督とメンバー、役者のふたりそれぞれがハイタッチを交わして、最後はHaKUメンバーと監督、中川、武田が揃って記念撮影を行い、共演シーンの撮影は終了した。
その後は中川と武田が制服に着替え、ストーリーシーンの撮影へ。井口監督はふたりが撮影に入る前、「ここからだよ!」と再び気合を込め、本気の演技が始まった。HaKUにとって初となる、ストーリー性のある実写MVは、ドラマとのコラボレーションにより力強いものに仕上がった。
最後にHaKUの辻村有記、井口監督、中川大志、武田玲奈からこのMV撮影や第1話が終了したばかりのドラマについてコメントが届いた。その思いを受け止めた上でMV&ドラマをチェックすると、新たな発見があるかもしれない。