横山健に直撃電話インタビュー
Ken Yokoyamaが明かす『Mステ』出演の真意 「古くなった俺でも、まだやれることはある」
「こういう楽曲ができたのは、先ほど言ったように古くなった自分を認められたからですが、逆に言えば“いま動かないとそろそろ自分の人生終わっちゃうぞ”という気持ちもありました。そんな中、いまの自分にできるのはなにかと考えたとき、普段はライブハウスに行かなかったり、ロックをほとんど聴かないようなひとにも、こういう音楽があるということを伝えたいと思いました。ライブハウスのシーンとお茶の間を繋げたいというか。また、こういう音楽をやっていても、ちゃんとテレビに出演できるということを、若手のバンドマンたちに示したかった気持ちもあります。そういう意味でテレビ出演するなら、いまの音楽番組では昔から親しまれている『ミュージックステーション』しか思い浮かびませんでした。
先月開催した『SATANIC CARNIVAL』には幅広い年齢層のお客さんが1万5000人も訪れていたため、日本のメロコアやラウドロックのシーンは成熟期を迎えているように映るのかもしれませんが、しかしこのシーンはもっともっと多くの人に響くものだと信じています。これまでテレビ出演してこなかった自分が『ミュージックステーション』に出ることに対し、当然ながら批判もあるかと思いますが、そのぶん新しい血も注げるんじゃないかと考えています。ちゃんと次につなげるために、なるべく普通にやろうと思っていますので、ぜひ観てください(笑)」
これまでテレビ出演しないこともまた人気の一要因だったKen Yokoyamaが『ミュージックステーション』で演奏することにより、バンド/ロックシーンがさらに盛り上がることを期待したい。
(文=松田広宣)