MVが公開中止、過激な歌詞が放送禁止…話題のバンド・ミオヤマザキが10代女子から人気のワケ

20150515-mio2.jpg

 

 ミオヤマザキ。名前だけみれば女性シンガー・ソングライターかと思いきや、実は4人組ロックバンドだというトリック。名前以外でも、何かと誤解されることの多いこのバンド。インディーズ時代、自らをPRする目的で作ったiOSでのゲームアプリ『マヂヤミ彼女』が累計200万ダウンロードを越える大ヒット。一人歩きしつつある、この新感覚ホラー系脱出ゲームアプリは、5月末にアンドロイド版の配信が決定している。そして、人気AV女優である有村千佳を起用したミュージック・ビデオ『民法第709条』が過激すぎて公開中止になるなど、音楽面以外で話題となるニュースが多い彼女たち。

 しかし、ミオヤマザキの真骨頂はライブにある。4月28日、渋谷WWWで行われ即完したスペシャル・ライブ『0428 二人の記念日 待ち合わせ場所は渋谷でしょ?』が圧巻だった。J-ROCK王道感あるサウンドに様々なジャンルのエッセンスを織り交ぜ、女子の気持ちを赤裸々にぶっちゃけていく独自の世界観。ファン(※ミオラーと呼ばれている)がカラフルに思い思いのお洒落をして集結した10代女子でいっぱいの空間では、カリスマ性溢れるヴォーカリストmioを崇拝する様が感じられた。当日の模様は、ワイドショー番組『スッキリ!!』(日本テレビ)でもとりあげられ、青木アナが最前列でライブを体験する様が報じられ、対面取材ではバンドを続けていくために、ヴォーカルのmioはキャバクラで働いていることを告白している(※もともと隠していたワケでもない)。

 そんな、ミオヤマザキが5月20日に、最新ミニアルバム『大人がイイって言ったヤツ』、『大人がダメって言ったヤツ』を2枚同時リリースする。

 筆者のお気に入りは『大人がイイって言ったヤツ』盤での、9分35秒に渡る情報量多すぎな1曲目「山手線ツィッター狂想曲~小フーガト単調~」における衝撃のロックオペラ!?チューンの圧倒的インパクトだ。本作は、事前にYouTubeでサビを5ヴァージョン発表し、どれが本当のサビかをクイズにしていたが、結局全部のせしている。2曲目「REPLAY&DESTROY」では、一変してフェス系ロック好きにたまらないメロディアスな刹那系ダンスロック・チューンを展開するなど、優れたポップメーカーとしてポテンシャルの高さを感じさせる。6曲目「女に浮気がバレる26の法則」では、まとめサイトのような手法で“浮気”にまつわる法則をスキルフルに楽曲として仕上げている。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる