geek sleep sheepが体現する、バンドの楽しさと醍醐味「音のやりとり、コミュニケーションがすごくある」

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 yukihiro(Dr/L‘Arc〜en〜Ciel)、kazuhiro momo(Vo, G/MO’SOME TONEBENDER)、345(Vo,B/凛として時雨)によるスリーピースバンド、geek sleep sheepが2ndアルバム『candy』を完成させた。前作『nightpoter』から約1年半ぶりとなる本作は、メンバーのルーツであるオルタナティヴロック、ニューウェイヴ、シューゲイザー、グランジなどのテイストを織り込みながら、卓越したプレイヤーでもある3人の音がさらに深く融合した作品に仕上がっている。純粋に音楽と向き合うことで、バンドの固有の音へたどり着いた本作について、メンバー3人に語ってもらった。

「(1stアルバムで)止まりたくないという気持ちがあった」(yukihiro)

ーー2ndアルバム『candy』が完成しました。1stアルバム『nightporter』から約1年半ぶりの新作ですが、メンバーのみなさんの活動を考えると、かなり早いペースだと思うのですが。

momo:出来ちゃいましたね(笑)。2~3ヵ月に1回くらいですけど、1枚目の後もコンスタントに曲作りとリハをやってたんですよ。その間もデモのやり取りをしたり。

yukihiro:1枚目が作れた段階で「出来過ぎだな」という感じだったんですね。「アルバム1枚作っただけで、ここまで来れた」という達成感があったんですけど、そこで止まりたくないという気持ちがあって。すぐに次の活動に向かいたいなと思いましたね。

345:ライヴをやったことで「もっとこういうふうにしたい」というところも出てきたし、メンバーそれぞれ、グッと近づいた感じもあって。その感じのまま、今回の作品も作れたのかなって。

ーー「近づけた」というのは、演奏のことですか?

345:それもですし、人間的にも。お互いに心を許してきたというか(笑)。

momo:「音のやりとりを楽しむ」という感じは最初からあったんですけど、ふだんの会話だったり、人間的な部分、3人でいるときの空気感も、バンドにとってはすごく大事で。どれだけ「こういう感じでやりましょう」と決めたとしても、その通りにはいかないですからね。geek sleep sheepとしてはまだそんなにライヴの本数もやってないですけど、1本やるたびにメシ食いながら話したり、「いますぐ、もう1回やりたいね」みたいなことを言い合って…。

そういう会話を続けていくことで、「あ、そういうふうに感じてるんだ?」とか「その着眼点はおもしろいな」ということにも気づいて。要は気兼ねなくやり取りできるようになってたんですけど、その状態は今回のレコーディングもまったく変わらなかったんですよ。バンドっぽさが増しているなって思いながらやってました。

ーーもともと通じ合うものがあるんでしょうね。3人に共通するコードみたいなものが。

momo:そうなんですかね? キャラ的には、yukihiroさんと僕はぜんぜん近くないですけど。

yukihiro:(笑)。

momo:音楽的なところでは「こういう感じでやりたいんだけど」「じゃあ、ギターはこうですよね」って感じになるんですけど、それ以外はほぼ新鮮なことばかりですね。趣味とかもぜんぜん違うし。

yukihiro:僕はお酒も飲まないので、geek sleep sheepが動いていないときは会う機会も少ないですからね。

momo:その違いが良かったんだと思います。いい塩梅で距離感が取れてるというか。

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