倖田來未の新作『WALK OF MY LIFE』が体現する、世界基準のポップミュージックとは?

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 倖田來未が、3月18日に12枚目のオリジナルアルバム『WALK OF MY LIFE』をリリースし、3月30日付オリコン週間アルバムランキング(集計期間:3月16日~3月22日)で初登場首位を獲得した。また、倖田は26日にベスト盤DVD『KODA KUMI 15th Anniversary BEST LIVE HISTORY DVD BOOK』をリリースし、4月4日からは全国アリーナツアー『Koda Kumi 15th Anniversary Live Tour 2015 ~WALK OF MY LIFE~ supported by Mercedes-Benz』をスタートさせるなど、今年一年を通してさらに勢いを増していきそうだ。そんな彼女のアルバム『WALK OF MY LIFE』を、音楽ジャーナリストの宇野維正氏が分析した。(編集部)

 いよいよ来月に迫った『ワイルド・スピード』シリーズの7作目、『ワイルド・スピード スカイミッション』の公開に向けて、最近はその新作サントラをいつも車で流して気分を盛り上げている(自分はあのシリーズの走り屋たちの狂った世界のすべてをこよなく愛しているのです)。ちなみに今回の新作サントラに参加しているのはヒップホップ界からはキッド・インク、タイガ、ワーレイ、YG、リッチ・ホーミー・クワン、ヤング・サグ、ウィズ・カリファ、イギー・アゼリア、フロー・ライダーなど、レゲトン界からはJ.バルヴィン、プリンス・ロイスなど、EDM界からはデヴィッド・ゲッタ、ディロン・フランシス、DJスネークなど。どうだろう、一部ビッグネームも混じっているものの、この堂々たる「メインストリームのならず者」ぶり! 批評家受けなどまったく眼中になく、ただひたすらエンドユーザーのライフスタイルに寄り添ったエクストリームなまでの「今」感。つまり、このサントラには映画本編とまったく同じベクトルで、そこにはヤバくてアガるサウンドだけを追求した音楽だけが身にまとうことができる土着的なカッコよさが詰まっているのだ。

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