ジャニーズ、脈々と続く覆面ユニットの系譜 「せんせーションズ」は何を目指す?
また、今作で彼らがアクションに挑戦していることにも、ひとつの狙いがあると佐藤氏は見ている。
「Hey! Say! JUMPの活動初期はそのグループ名の通り、メンバー全員が平成生まれであることをアピールしていたため、世間的には“小さくて可愛らしい男の子たち”というイメージが強かったと思います。しかし現在では彼らはすでに立派な青年へと成長していますし、若手では下にSexy Zoneがいます。また、Kis-my-Ft2は“笑い”を武器にすることによってブレイクしたため、Hey! Say! JUMPとしてはまた違った方向性で勝負しなければなりません。そこで彼らが力を注いだのが、実はパフォーマンスなんです。9人という大所帯を活かしたダンスやアクションは、ほかのジャニーズのグループにはない迫力を生んでいて、とても見応えがあります。今回の作品では、そうした彼らの新機軸をアピールするのにも打ってつけです。この作品が広く世に届けられることによって、ただかわいいだけじゃないHey! Say! JUMPの魅力に気付く人も多いのでは」
SMAPや関ジャニ∞が覆面ユニットで作品をリリースしてファンの間口を拡げたように、『殺せんせーションズ』のリリースは、Hey! Say! JUMPを次のステージへと押し上げるかもしれない。
(文=松下博夫)