NEWSとAcid Black Cherry、新アルバムセールスが大接戦 その背景を読み解く

 興味があるといえば今週10位のノエル・ギャラガー。近年、洋楽のプロモーションにあまり力を入れなくなりつつあるレコード会社業界にあって、ノエル・ギャラガーといえばオアシスの時代から「アルバム日本先行発売」「アルバムのリリース後には必ず来日公演」という万全の体制が敷かれてきたアーティスト。3年4ヵ月前のソロファーストアルバムである前作はアルバムチャート初登場5位、初週売上げ約23,000枚というなかなかの健闘を見せたのですが、今回は初登場10位、初週売上げ14,631枚という結果。武道館公演を含む4月のジャパンツアーは広島公演以外即日完売、武道館や大阪フェスティバルホールでは追加公演も決定するなど、ライブの動員に関しては相変わらずの強さを見せているものの、その全公演を合わせた観客数の半分にも満たない初週売上げに、洋楽CDが置かれている現実を突きつけられた気がします。

■宇野維正
音楽・映画ジャーナリスト。音楽誌、映画誌、サッカー誌などの編集を経て独立。現在、「MUSICA」「クイック・ジャパン」「装苑」「GLOW」「BRUTUS」「ワールドサッカーダイジェスト」「ナタリー」など、各種メディアで執筆中。Twitter

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