『HARE NOVA Vol.06』ライブレポート「重要なのは誰の真似もしていないこと」

RagRats

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 地元大阪で普段はカフェやTSUTAYAで働いているというメンバーが集まった4人組ガールズバンド、RagRats。そんな前情報と4人の可愛らしい佇まいからつい抱いてしまう「ガールズロック?」という先入観は、ステージで最初の一音を鳴らした瞬間にガラガラ崩れていく。ハードなバンドサウンドとちょっと憂いがかったメロディアスな楽曲は、ちょっと80年代的な懐かしさも感じさせつつも、やはり00年代以降のジャパニーズロックならではのもの。バンドへの、そして音楽への、メンバーのストイックな姿勢がヒシヒシと伝わってきた。

■ゲストウォッチャーコメント
タカハシヒョウリ「まだ若いのにちょっとまとまりすぎている感じがしました。もっと予測不可能なところを見せてほしい。あと、すごく高い演奏能力を必要とする音楽性を選んでいるので、その面でもがんばってください」
亀田裕子「今のままでもとてもカッコいいバンドだと思いますが、女の子がこのジャンルをやるという個性を生かす為にも、もう少しインパクトのあるパフォーマンスをした方がいいかもしれませんね」

theULTRALEA

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 滋賀県出身の4人組バンド、theULTRALEA。2013年5月結成(現メンバーになったのは2014年5月から)と活動歴は浅いものの、作品のアートワークからミュージックビデオまですべてボーカルの秋路ヒラクが手がけるなど、非常にコンセプチュアルな世界を早くも確立している4人組ギターロックバンド。メンバー全員が押しの強いキャラを持っていて、演奏中にいきなり語りのパートが入るなど、そのライブパフォーマンスも独特。すべてが噛み合った時の爆発力はかなりのもので、その潜在能力の高さを感じさせた。

■ゲストウォッチャーコメント
宇野維正「演奏からものすごい熱量は感じるんですけど、サウンドも曲の展開もちょっと盛り過ぎで、ちょっと『ラーメン二郎』的(笑)。もうちょっとアレンジの面で音を整理した方がいいと思いました」
タカハシヒョウリ「とにかく登場時のSE(『ウルトラマン』の主題歌)が最高。自分のバンドで『ウルトラQ』の主題歌を使っているのでとても親近感を覚えました(笑)。あと、1曲目からいきなりギターの弦が切れたのに、その後もまったく演奏のテンション落ちなかったのはナイスファイトでした」

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