シングル『がむしゃら行進曲』を分析
関ジャニ∞、ポストTOKIOを目指す? 新曲で見えた全方位型エンタテイナーへの志向性
関ジャニ∞が新シングル『がむしゃら行進曲』を12月3日にリリースした。8月25日に設立したジャニーズ初となる自主レーベル「INFINITY RECORDS(インフィニティ・レコーズ) 」からは、シングル『言ったじゃないか/CloveR』、アルバム『関ジャニズム』に続く3枚目の作品となり、初回限定盤には“丸山先生の「がむしゃら行進曲」振り付け完全指導テキスト”など、ユニークな付録が付いている。
同シングルの魅力とその狙いについて、ジャニーズの動向に詳しい芸能ライターの佐藤結衣氏は、次のように語る。
「前回のシングル『言ったじゃないか/CloveR』は、制作陣に宮藤官九郎や峯田和伸を迎えて、彼らの個性を打ち出すような色の濃い仕上がりの作品でしたが、今作はこれまでも彼らの作品を多数手がけてきたPeachが作詞・作曲・編曲を担当していて、耳に馴染みの良いポップスに仕上がっていると思います。日本テレビ系土曜ドラマ『地獄先生ぬ〜べ〜』の主題歌にもなっていることから、老若男女、幅広い層に親しまれる作品を目指したのでは。また、初回限定盤では“丸山先生の「がむしゃら行進曲」振り付け完全指導テキスト ”が付録となっていて、AKB48の『恋するフォーチュンクッキー』のような、リスナー参加型のコンテンツとなっているのもポイント。学生などが催しで踊るのには打ってつけで、これまでの女性ファンだけではなく、男性にも訴求しようとしている姿勢が伺えます」
また、今作でファン層を拡げるような作風となっていることから、彼らの次のポジションも見えてきた、と同氏は続ける。